続き ページ9
『うわ、スマイル……』
「うわってなんだよ。もう時間ないよ?」
『わかってるってぇ〜〜〜』
「……ほんと分かりやすいよなおまえ」
『ん〜〜〜なにが〜〜〜?』
「別にお前がどうしようと勝手だけど開館時間遅らせたりすんなよ」
『も〜〜わかってまぁすよ〜〜〜!僕がそんなことするとお思いで??』
「思ってるから言ってんだろ」
『スマイルだっておんなじなくせに』
「……るせ。俺は別にそんなんじゃない」
『あは、その間は図星のやつや〜〜ん。素直じゃないんだから〜〜〜』
「いいから早くそれ戻してこい」
『はいはい』
全く……急かしに来た自分だって僕と同じように手が止まってる時があることを、
自分がどんな目で追いかけているのかを、
知らないでしょ。
僕が彼に向ける熱と同じ熱を持っている。
あの金髪の眩しい子でしょ?
『分かりやすいよなって、ブーメランでしょ。』
手に持っている残りの本を元の場所に戻してあげたところで、開館の合図の鐘の音。
今日僕カウンター当番か…
あ〜〜窓際見えないな〜〜〜……憂鬱。
スマイル代わってくれないかなーと期待を込めてチラッと見るが微妙なカオされたのでやめといた。
まぁまだ彼が来るとは決まってないし、
もしかしたら今日は来ないのかもしれない。
保険をかけながらカウンターにつく。
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区切り方が難しい……
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作者名:白身 | 作成日時:2022年3月4日 17時