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続き ページ34

そうして授業が始まって20分が過ぎようとしているのに先生からの説明はまだ終わらないらしい。
ここ理科室だよ…?
別に実験にそこまで楽しみを抱くタイプではないけれどせっかく移動したのに…ねぇ、?って思うじゃん?
この僕が起きてまで移動したのよ。
つまらんなぁと隣の席に目を移せば何やら真剣にノートとにらめっこをしている彼が。
今先生が話している内容は板書のいるものじゃないんですけれど。
さては落書きしてるな?

『なーにかいてんの』

「ん?なかむとぶるっくと、今書いてるのがしゃけ」

『……なるほど。僕に芸術はわからないや』

「そう?結構特徴捉えてるでしょ?」

『ソウダネ』

「全く失礼な奴だな」

HAHAHA………と苦笑いしながら目を逸らす。
理科室の席と教室の席はほぼ同じような配置なので逸らした先に窓があった。
先生の説明を聞く気を既にゴミ箱へ捨てた僕はすぐに興味がそちらへ移ってしまった。


『ね、きんさん見て。きりやんたちのクラス体育してるよ。あつそ〜〜〜』

「ほんとだ。なかむとスマイルもいるんじゃね?」

『んー、あ。なかむあっちだね』

「きりやんはあっちか。すまいるあいつどこだ?」

『どうせ日陰じゃね?』

「あーそうかもね」

ボケーッとまだ外を見ていると、あまり良くは見えないけど見慣れた金色と茶色の影が一緒に話しているのが分かった。

あ、そういえば。
最近なかむときりやんの距離がなんか違う。
その空色は、
その琥珀色は、
甘すぎるような羨ましいような。


……たまに考えるの。
この中に、僕の思考を読める人がいたら。
心の声が聞こえてしまう人がいたら。

こんな恥ずかしい想い、ダダ漏れなんだって。

でも都合よく君にだけなら、聞こえてほしいと思っちゃうかも、

なーーーんてねーー。あるわけないか、そんなこと。






✄-------------------‐✄------------------‐✄

紅林…brさん
藍沢…knさん

でいこうとおもいます。ワカリヤスイデスヨネタブン
今の段階でknさんの苗字必要かどうかは分からないんですけど一応( ˘꒳​˘ )



この前2400だったのにもう2700hit…
ありがとうございます………!!!!!😭😭😭

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作者名:白身 | 作成日時:2022年3月4日 17時

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