君と夏と(smkr) ページ14
スプラッシュっていうボカロの曲パロなはずでした(?)
一応沿ってると思います。
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ザァーザァー
波が寄せては返す。
テトラポットの上に腰かける。
隣には想いを寄せる君が。
横に着いた手と手が触れて、
そのまま2つの影が……
なんて、そんな期待のストーリー、
算段通り行く訳もなく。
『あつ、』
隣で呟いた君も、
黙ったままの自分も、
裸足のままで。口付けは、まだ。
普段見えないとこまで素足が覗くのは
花柄のスカート、、、
のせいとかでは決してないけど。
捲られた裾から覗く白さが確実に目に毒ではある。
その首元にチラつく光の正体も、
自分の手で贈ったものである。
本当に心臓に悪いったらありゃしない。
プシュ、と隣でいい音を鳴らす君。
『うま〜〜〜〜〜〜!!!は〜〜生き返る。やっぱ夏はサイダーだな』
良い飲みっぷりを見せる彼に続き自分もその透き通った水色に口をつける。
「…うま、」
『だろ〜〜〜????』
なんでお前がそんな得意げなんだ、
お前別に関係ないだろ。
の意味を込めてそちらに視線を移すが
その眼はすっかり目の前にある水色に染まっていた。
「海を見ながら飲むサイダーとか、うわ、俺ら夏満喫しすぎじゃね???」
__まただ。
サイダーも海も、水色に青。
彼が隣のクラスに出向く時も、
廊下でじゃれあってる時も、今も。
どことなくもやもやする。
ちがう。
青とか、水色とか、
「贅沢だな〜〜〜〜〜〜スマイルももっと楽しんどけよ〜〜〜」
そうじゃ、なくて、
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作者名:白身 | 作成日時:2022年3月4日 17時