続き ページ11
一日中彼に思考を奪われていたせいか、
もう閉館なのに、
きっと彼もすぐ用事が終わってしまうだろうに、
泣きそうなくらいに胸が熱くなった。
よく見ると目の前の彼は何故か息を切らしていて、
あぁ、多分閉館間近だから走ってきてくれたのかな。
優しいんだきっと。そのふわふわ纏う雰囲気のように。
本を読んでいる姿ばかり知っていたものだからなんだか今の彼は新鮮だな、、
「あ、あの…………」
はっ……やばい僕めっちゃ見つめたまま止まっちゃってたどうしようなんか言わなきゃ、
『は、はい!』
テンパってたら思ったより大きな声が出てしまって、
目の前の彼がそれに驚いたのか少し目を見開いた後にくすりと笑う。
「ふふ、ごめんなさい、」
あ、笑った……可愛い……
「えと、すみません…ちょっといいですか、?」
『い、いえ!こちらこそすみません!返却、ですか?』
「いや、今日はちょっと違くて、」
『?』
「今日弟に本返してもらったんですけど、
その、栞を挟んだままで……」
『あー……分かりました。探してくるので本の名前聞いてもいいですか?』
「えっと、___」
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作者名:白身 | 作成日時:2022年3月4日 17時