― drip ― (ページ8)

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ここ行きたい、って連れられて来たモダンで落ち着いたカフェ。

　「なにする？」
　『んーアメリカーノ』
　「え、ブラック？」
　『うん。私コーヒー好き』

なにそれ。その感じでブラック飲むの？
ギャップ萌え。
ブラックとか滅多に飲まないけど、かっこつけてアメリカーノ二つくださいって頼んだ。

　「ベクさんブラック飲むんだ、飲まなそうなのに」
　『うん、飲まない。』
　「なんで頼んだの～」

くすりと小さく笑うからなんか目が離せなくなってしまう

　
　『どしたの？』
　「ベクさん、じゃなくてオッパって呼んでよ」
　『....ベクオッパ？』
　「かわい..」

年齢は俺より歳下だったし、その呼び方じゃ距離があるみたいに感じてたから。

いざ呼んでもらうと、頼んでなくても勝手にオッパと呼んでくる女達とは大違いで、咄嗟に本心が漏れてしまう。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ『ベクオッパ、今日はありがとう～』

　

　「つぎ、はまだ決めたらだめなんだっけ」
　『そうなの。ごめんね？』

サイトに申し込む上でルールが結構あった。嫌がることはしない、最低限の個人情報を聞かない、ほかにも色々。その中の一つに、次の予定はサイトを通して決めるってゆうルールがあったはず。

駅まで送り届けて軽く手を振れば笑顔で振り返してくれる。超可愛い。まじでチャニョルに感謝だな。
それと、聞きたいこと全部聞こう。