― drip ― (ページ15)

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3. true？ページ15

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　「お名前ヌナ！！おはよ！」

　『おはよう。ヌナじゃない、先生ね。』
　
　「いつもはヌナって..」

　『こら。』

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ『保健室に居るから、来てください』

ヌナは、俺が高2の時に新しく赴任してきた保健室の先生。前まで口うるさいオバサンが保健室に居たのに若くて綺麗な先生に変わった。
　
全校集会での、初めのこの挨拶で結構みんなざわついた。だって、居るから来てくださいってなかなか面白くない？普通なら怪我したら来てね、とかじゃん。

　「チャニョル、後で保健室いこ」
　「興味持つの早すぎだろ」
　「このベクちゃんがお願いしてんだからさ？」
　「はいはい。」

出席番号順で並んでるはずなのに、何故か隣にいる同じクラスのベッキョン。戻れや。てゆうか眠い。そのベクに誘われてその日の昼休みに保健室に行って中に入ったら

　『どしたー？』

くるり、と例の先生が座ってる椅子を回転させて呑気な声で聞いてくる。

　「お名前先生だっけ？」
　『あれ、何しにきたの？さぼり？』
　「今昼休みだし。」
　『そっかそっか。』
　「俺、べくちゃん！よろしくね」
　『よく喋るね....べくちゃん。よろしく～』

ぜんぜん先生っぽくないなこの人、っていうのが第一印象。連れてきたくせに俺を差し置いてずっと先生と喋ってるベッキョナ。うわ、めっちゃ眠い。

　『その後ろのイケメンは怒ってるの？』
　

寝そうになりながら、2人が話すのを見てたら先生と急に目が合う。え！べくちゃんは！？って騒いでるのを横目に、座ってる先生に近づく。

　「怒ってないです。」
　『その割にしかめっつらだよ』
　

　「パクチャニョル」

　『......べくちゃんとチャニョルくんね』
　