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あんなに話したのは


久しぶりだ、と思った。


それに、私の過去の全てを


だれかに話すのは初めてだった。





しばらくの沈黙。




普通ならそうだろう。


あんな話を聞かされて。


しかも親しい人ならともかく


この間出逢ったばかりの人に。




私も馬鹿だ。


隣に座ってる人が


どんな人かもわからないのに


世間に話されては


それこそ私の命はないんじゃないか


って思うぐらいの話なのに






でもなぜか、大丈夫な気がした。


私が話してる間


なにか言葉をはさむわけではないけれど


ゆっくりゆっくりと


うなづいてくれていた。



それが妙に私には


居心地が良くて




この間出逢ったばかりの人だとは



思えなかった。









なにを思ったのだろうか。






わたしの話に。







嘘の全てに。

作者より。→←26 atsuto side



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作者名: | 作成日時:2013年12月14日 17時

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