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あんなに話したのは
久しぶりだ、と思った。
それに、私の過去の全てを
だれかに話すのは初めてだった。
しばらくの沈黙。
普通ならそうだろう。
あんな話を聞かされて。
しかも親しい人ならともかく
この間出逢ったばかりの人に。
私も馬鹿だ。
隣に座ってる人が
どんな人かもわからないのに
世間に話されては
それこそ私の命はないんじゃないか
って思うぐらいの話なのに
でもなぜか、大丈夫な気がした。
私が話してる間
なにか言葉をはさむわけではないけれど
ゆっくりゆっくりと
うなづいてくれていた。
それが妙に私には
居心地が良くて
この間出逢ったばかりの人だとは
思えなかった。
なにを思ったのだろうか。
わたしの話に。
嘘の全てに。
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作者名:玲 | 作成日時:2013年12月14日 17時