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『〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
空港のアナウンスが
日本行きの便の案内を告げる。
飛行機に乗って長い長い空の旅。
その間明日行われるであろう
"レコーディング"の楽譜に目を通す。
イヤホンからはデモテープが流れる。
さすがになにも勉強せずにレコーディングにはいけない。
というか、はやく終わらせてはやく帰りたい。
それだけだ。
『〜〜〜〜〜〜』
着陸のアナウンスが流れている。
いつの間にか眠っていた。
搭乗口を出て
とりあえず今日泊まるホテルを探さなければと考えながら
『内田選手!今回の帰国は何日ほどですか?』
『内田選手!最近の調子の方は!?』
『内田選sh『内田選手!』
"ウチダ" ?
昨日聞いた名前が聞こえる。
いや、"内田"なんて何人もいるでしょ。
そういえばサッカー選手だと言っていた。
"内田選手" ?
昨日出逢った
"聞き惚れた"
とさりげなく言って笑った
あの人かもしれない。
けれど自分にはそれを確認する勇気はない。
確認してどうする?
もう私とは関係のない人だ。
と分かっていても、
なぜか胸の鼓動は激しい。
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作者名:玲 | 作成日時:2013年12月14日 17時