ゆるぶろさんといっしょ！ (ページ8)

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娘さんをください。ページ8

夕飯の準備をみんなで手伝う。
大勢で準備をするとはやい。後は父の帰宅を待つのみだ。

「後はお父さんへの説得か…どう説明すればいいのか…」

母「大丈夫よ。なんとかなるわ」

ガチャ

Aの父が帰ってきた。緊張から喉が乾く。彼らは怯えているのか、Aの後ろに隠れ小さく震えていた。

「おかえり、お父さん。あの、急で悪いんだけど、話したいことがあって…」

父「ただいま。なんだ？」

Aは唾を飲み、息を吐く。そして、昼間の出来事を話した。父はその間、黙って話を聞いてくれていた。

「そして彼らが、つーぶろのおとじゃさん、あにじゃさん、おついちさん。彼らをしばらく家に泊めて欲しいの…」

母「あなた、私からもお願い。子供が増えたと思って、しばらくうちで面倒みさせてくれないかしら」

3人はAの前に立ち、Aの父を見上げた。果たして自分たちの存在を受け入れて貰えるのだろうか。

Aの父はしばらく考えた後、彼らの前にしゃがみ込んだ。
Aは思わずギュッと目を瞑る。

父「なるほど。信じられない出来事だけど、目の前にいるからね。信じるしかない。それに妻と娘からのお願いだしね。我が家が賑やかになっていいじゃないか！」

「と、言うことは？！」

父「ああ。好きなだけ、ウチにいなさい」

Aは嬉しさのあまり父に抱きつく。何年か振りの娘からの抱擁という感動を噛みしめる父。

弟「お父さんありがとうございます！」

兄「本当にありがとうございます！」

おつ「お世話になります！ありがとうございます！」

Aは3人の方へと向き、彼らとハイタッチを交わす。

「本当によかったです！今日は夜通しお話ししましょうね！」

3人は大きく頷いてくれた。

「あ、ウチは空き部屋が無いので、私の部屋でよければ自由に使ってください」

おつ「むしろいいの？！Aちゃんの部屋で生活していいなんておついちさん感激！」

兄「パパさん、男3人がAの部屋使っていいんすか？」

父「まあ、君たちはマスコットみたいな感じだしねぇ。私の娘を呼び捨てにしているのは少し気になるけど？同じ家なんだ、変なことなど考えないよなぁ？ええ？娘を呼び捨てにしてるのは少し気になるけど？」

兄「はいすみません何もしないですありがとうございます」

弟「それじゃあお父さん。改めて、
娘さん(の部屋の一角)を僕らに(貸して)ください！」

父「………部屋を貸すだけだからな？」

彼らとの楽しい日々が始まります。