小さな探検隊。 ページ6
昼食の後、Aの部屋へとやってきた3人が、辺りを見回す。一応掃除はしているものの、まじまじと見られると恥ずかしい。
「あのー…これといって面白いものなくてすみません」
おつ「そんな事ないよ!女の子の部屋ってだけでなんかいいよね!!」
兄「その発言は危ないぞ」
弟「Aさんの前で言うのはやめろ?」
Aは、あははと苦笑いするしかなかった。
そういえば3人はゲームが好きと言っていた。しかしAはゲーム機を持っていない。何か退屈しのぎになるものは持っていなかったか、と考える。
兄「よーし!これから、この部屋の探検をするぞ!」
弟おつ「「おー!!」」
…考える必要は無かったようだ。小さな彼らにとって、あらゆる元がAより大きく感じる。
「あにじゃ隊長、探検の援助をしますね!」
ふふふ、とAは笑いながら部屋にあった懐中時計を渡した。ついでにベット脇にクッションを持っていき、登れるようにしてやる。
3人の小さな探検隊は、ベッドの下で少女マンガを見つけたそうだ。Aは無くしてたと思っていたが、こんなところにあったのか。おとじゃ隊員が、ずるずると引きずりながらベット下から這い出てきた。
「あ、これこんなところに。ありがとうございます」
おとじゃさんが、面白そうな漫画だな!と笑いながら漫画を渡してくれた。
続いて3人はベットまでの山登り(クッション)を開始した。あにじゃ隊長より、頂上(ベットの上)で待てとの指示があったので、Aはベットに入って様子を伺う。
「皆さん大丈夫ですかー?」
おう!と下から声が聞こえる。ちょこちょこと登ってくる様がかわいいくて、ついついじっと見てしまった。
おつ「ねえねえ、Aちゃん!抱っこ!」
「…ぅ?!?!」
おついちが小さな腕をいっぱいに広げてこちらを見ていた。周りにお花が飛んでいるのが見えそうだ。あまりの可愛さにAは変な声を出してしまう。
「おついちさん、たかいたかーい!」
Aはおついちを抱きかかえ、自分の膝の上に乗せる。
おつ「んふふ。Aちゃんあったかいね〜」
弟「あ!おついちさんずるーい!!俺も俺も!」
兄「おいおっさん!ショートカットはずるいぞ!」
おつ「おっさん体力ないからー(棒読み)」
「お2人も抱っこしますから、落ち着いてw」
この時、あまりにもこの小さな生き物がかわいくて、Aは胸がキュンキュンしすぎで大変だったそうだ。
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ | 作成日時:2018年6月11日 21時