【名探偵コナン】ゼロの紅一点【降谷零】

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「悪かったな、押しかけて」


そこからしばらくゆっくりと話していると、零が時計を見るとそう言ってソファーから立ち上がった。


「ほんと。まさかハッキングして入ってくるなんて…あれ、監視カメラの映像は？」


Aふと不思議に思ってそう聞く。が、今思えば彼にこの質問は愚問だった。


「ハッキングする間の10分だけすり替えた」


「やっぱり」


即答した零に思わず笑ってしまう。


…というより10分で破られたんだここ。セキュリティーを売りにしてる割には軽いなぁとも思ったが、よく考えれば零が凄すぎるだけだ。そんじょそこらの泥棒じゃここの鍵は10分なんて短時間で破れないだろう。


そして帰ろうとする零に少し驚きながらも、


「あれ？泊まってかないの？」


なんて声をかける。零はそれにかなり驚いたようで、こちらを振り向くとそのまま固まってしまった。


「…？」


「…いや…そういうヤツだよな…うん」


零は俯いて前髪をかき上げる。


その頬は薄ら紅に染まっていた。


「あのなー…簡単に男泊めようとするなよ馬鹿」


「それいっつも言ってるよね」


「それだけ直さないからだろ」


「だって零ぐらいだもん泊めるの。」


「〜！」

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