【名探偵コナン】ゼロの紅一点【降谷零】

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それからは速度違反ギリギリまで飛ばしてさっさと家に帰った。


見慣れた景色に少し安心したのか、ベッドに転がり込むとすぐに眠ってしまった。


そして目が覚めると、とっくに夜は明けている。


「…久しぶりにぐっすり眠ったかも」

そう思いながら時計を見ると6時半。帰ってきたときは4時前だったから、2時間以上は寝たことになる。…いやぁ、充実した安眠が取れる1日って素晴らしい！


そう思った時、「書類整理」という思い出したくもないワードを思い出してしまった。


…ここ最近警察庁にも顔出してないな。ということは書類もかなりの量…。


考えるだけで寒気がする。さっきの言葉は訂正しよう。…安定した睡眠は取れても目覚めが悪けりゃあその1日は最悪だ！


そう思いながら彼女はバスルームへと歩いていく。


…私が行く頃には誰かいるだろうし、クッキーでも焼いていこうか。

なんて思いながら、さっとシャワーを浴びた。


…


「よし、これで完成」


そう呟いて焼きあがったクッキーを1枚口に運ぶ。刹那、クッキーのサクっとした食感と香ばしい香りが口内に広がった。


「お、成功だね」


安心してふっと息をつくと、クッキーを丁寧にラッピングする。


そしてスーツを着るとさっさと準備を済ませ、地獄の書類整理をするために警察庁へと向かった。

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