【名探偵コナン】ゼロの紅一点【降谷零】

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「でも…私がノックだと知ってからも始末しないってことは、スコーピオン…貴女もノックなのね…？」


本堂瑛海が少し不安そうにそう聞くと、Aはこうなると踏んで持ってきていた警察手帳を取り出した。


「…そう。日本の公安警察からのね…本名は堂本A」


「警察庁…警備局警備企画課…通称ゼロ」


本堂瑛海がそう呟いたのを聞いて、Aはふっと笑って「流石CIA」と声に出した。


「でも…どうしてそんなリスクを負ってまで、私に正体を明かしたの？」


Aは気になっていた疑問をぶつける。


「正直に言うと一か八かだったわ…貴女がノックである確率なんて半分しかなかったしね」


本堂瑛海はそう言うと続けて、


「正体を明かした理由は…電話で話した赤井秀一が関係しているんだけど…私、前にノックだと疑われて、その疑いを晴らすために赤井秀一を始末するように言われたのよ」


その話は聞いたことがある。確かジンたちに監視されている状況で始末した、と。


確証はないが…でも…秀一さんは生きている。


「それで、始末できたはできたんだけど…赤井の亡霊が表れたせいで私はまた疑われちゃったのよ」


本堂瑛海はそう言うと肩を竦める。それにAは難しい顔になった。

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