【名探偵コナン】ゼロの紅一点【降谷零】

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と、いうわけで。


変装して堂本音楽ホール完成記念公演に観に行けることになった！


だがしかし。


「…なんか、事件に巻き込まれてるみたい…」


私はポアロでコーヒーを飲みながらぼーっとテレビを見ていると、堂本アカデミーで練習していた門下生が爆破事件で死傷した、というニュースが流れた。


「公演は来週だろ？無事行われるといいが…」


客も誰もいない二人きりなので、零も安室透の仮面は被っていない。…もはやあの変わりっぷりは仮面じゃなくて猫かぶりだと思う。


「お父さんは意地でもやる気だよ。久しぶりに秋庭さんに会えるから楽しみだ〜」


「身・を・か・く・す・ん・だ・よ・な？」


「…ハイ」


零ははぁっとため息をつくと、頼んでいたコーヒーのおかわりとハムサンドを持ってきた。


何かと思えば…


「どうせ雨で客も来ないし、俺も昼飯ここで食べるとするか」


なんて呟いて、私の席の横に座った。


…店員としてどうなんだ…店長に怒られてしまえ。


そして零のハムサンドを一つ横取りして一口食べると、私はずっと思っていた疑問を話した。


「ずっと思ってたんだけどさ…ここの看板商品が零のハムサンドになったのって公安繋がりから？」

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