【名探偵コナン】ゼロの紅一点【降谷零】

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「できるだけの手は尽くすわ。ただし、必ずしも避けられるとは限らない…でも、彼女には借りがあるから…」


ベルモットがそう言ったのを聞いて、バーボンは安心してふっと微笑む。


だがベルモットはまだ疑心があるようで、「本当にあの事、黙っていてくれるのよね？」と聞いた。


「あぁ、そこはご安心を。貴女の秘密は、貴女がスコーピオンや僕に危害を加えたり、そう仕向けたりしない限りはリークするつもりはありませんから…」


バーボンはそう言うとスコーピオンを飲み干し、二人分の代金を払ってその場を去る。


そんな彼の背中を見つめながら、ベルモットはふっと微笑んだ。


「あらあら…相当彼女に惚れ込んでるようね」


…


バーボンは店から出ると、少し歩いたところにあるコンビニの駐車場に行った。


すると予想通り、見慣れた自身の愛車であるFD3Sが停まっている。


それを見て彼はほっとして表情が緩んだ。


「悪いな、わざわざ迎えに来てもらって」


今日は珍しく運転席に座っているAにそう言いながら降谷は助手席に乗り込む。


「いや、大丈夫。組織で呼び出しかなんかあったの？」


「(こっちが呼び出した側なんだけどな)…まぁ、そんなとこかな」

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