【名探偵コナン】ゼロの紅一点【降谷零】

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「…堂本くんか…久しいな。例の組織は本当に壊滅させたんだろうな？」


理事官はそう言ってAのほうを見る。彼女はその質問に余裕顔で、


「Of course…ボスも手下も、みな拘束済みです。向こうだったので身柄はFBIに引き渡さざるを得ませんでしたが」


そう返した。予想通りの返答に、理事官はふっと笑った。


「それでいい…ご苦労だった。悪いが君の休暇は二日しか取れなくてな。短い間だが、久しぶりの日本を楽しむといい」


「…！ありがとうございます」


彼女は理事官の言葉に驚きを隠せない様子。なにしろ、公安…そのうちのゼロに、二日の休暇があることなんてあり得ないからだ。つまり彼女は、それだけの功績を残した、ということだろう。


「休暇が終われば降谷くんの下で、また違う組織を追うことになるが…いいな？」


降谷、という名前を聞いて、Aは少し微笑む。


…懐かしいな。警察学校出てここに入ってすぐに向こうに行ってしまったから、零と同じ職場…ってのが違和感。


「えぇ、もちろんです。例の…黒の組織、ですよね？れ…降谷が潜入捜査している、という」


たしか世界中に拠点を置いているが、最近は日本での活動が多い、と聞いている。


酒の名前がコードネームになっているという、あの組織…


「そうだ。もしかしたら君にも潜入捜査をしてもらうことになるかもしれないがな。」

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