工具たちとのお話 (ページ9)

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体調を崩したあなたページ9

なんだか体が重いような気がした朝。少しふらふらになりながら、リビングへと足を運びますが、真っ直ぐには進めない。
A「う〜なんだか体が重い…」
プラス「Aおはよう！おや？なんだか顔が赤いですよ？」
キリ「もしかして、風邪をひいたのではないですか？ほら、体温を測ってごらんなさい。」
そう言われて体温計をもらい、ピピっと音がすると38.6℃と表示されていた。
鉄槌「体温。高い。風邪ひいてる。」
巻尺「今日は安静に過ごしておいた方がよさそうですね。」
A「そうだね…今日はだるいし寝てようかな…」
やっとこ「だが、Aすまないが、俺たちは建築の依頼を受けててな。側にいられねぇんだ。」
やすり「はいはーい！僕はお休みだよ！キリもだよね！」
キリ「ええ、私とやすりで看病しますので、4人とも安心して行ってきてください。」
A「ごめんね、2人とも…」

熱も高く身体が重い。自分の部屋でゆっくり眠ることにした。キリとやすりが様子を見ててくれるのが安心したのか少しウトウトしてきた。
1時間ほど経つと、キリが様子を見にきた。
キリ「A。私はおかゆの材料やゼリーを買ってきます。心配ですがやすりが家にいるので。すぐ帰ってきますからね。」
A「わかったよ。ありがとう。」
キリは買い物に出かけに行った。やすりは家の中で留守番をしてくれているらしい。
やすり「なんかあったら僕のこと呼んでね〜。ちょっとお手入れがあるから、違う部屋にいる！」こう言って私の部屋を後にした。

また少しウトウトしてきた時。部屋に1人の人影が現れた。
？「なんだ、お前さん。倒れたのか情けないぞ。がーっはっは！」
窓は空いており、水色の髪と白衣が風でたなびいている。
キリがいないけど、やすりは隣の部屋にいるはず。
A「誰？やすりは？」
？「あのピンク色にはこの薬を飲んで眠ってもらったわ。それで、わしの名はメスじゃ。お嬢さん。」
胸元にはよくわからない数々の薬品が入った試験管が入っている。
A「何しにきたの？今は本当にしんどいんだけど…」
メス「わしはお前さんのことはどーでもいいんだが、マイナスの坊っちゃんに頼まれてな。前はわしの薬でお前さんに迷惑をかけたかなんだかとな。」
頭をぽりぽりかきながら、めんどくさそうに話すと、目の色を変えて、
メス「いや、しかし倒れてるなら話は別じゃな。弱っているなら良い実験材料になりそうだ。」
ニヤッと笑った。