工具たちとのお話 (ページ6)

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なんでもない日（キリ&鉄槌）ページ6

今日は予定もなく仕事もない何でもない日。家にはキリと鉄槌しかおらず、他のみんなはそれぞれ予定があったようです。

キリ「なんだか静かすぎるってのも落ち着きませんねぇ。」
鉄槌「みんな、どっか行っちゃった。A様はなんか、予定ある？」
A「んー、特になんにもないかな～」
伸びをしながらそう答えると、キリが何かを思いついた顔をしてこう言った。

キリ「なんでもない日だからこそ、少し贅沢してみませんか？外国の童話で聞いたことがあります。今日はプラス達４人には内緒で3人でパーティするんです。」
A「なにそれ！楽しそう！」
鉄槌「キリ、名案！」

キリ「そうと決まれば、そうですねぇ寿司とかケーキとかにしますか？」
A「寿司もケーキも3人で作って食べたら楽しいし美味しいんじゃない？」

3人で頷き、なんでもない日のパーティの準備をすることにした。寿司は握るのは難しいので手巻き寿司に、ケーキはスポンジに生クリームとフルーツを盛り付けることにした。

鉄槌「細かい作業苦手、A様これであってる？」
A「うん、その調子！クリームを塗るの上手じゃん！鉄槌！」
キリ「A様、こんなのはどうです？」
綺麗な飾り切りされたきゅうりを差し出した。
A「なにそれ！キリそんなこともできたの！？」

ふふふ、はははと笑いながら3人で協力して完成することができた。

キリ「こんなご馳走になるんですねぇ、猫じゃらし生活には戻れないです。」
鉄槌「美味そう。」
A「こんなに楽しく作ったの初めてだし、美味しそう！さあ食べよう！」
3人「いただきまーす！！！」

A「美味しい！キリの酢の量ちょうどいいね！」
キリ「食べ始めたらキリがないですね。」
鉄槌「うまい。ケーキも上手にできた。」

お店で売ってあるものより見た目が良くなくても、3人の気持ちと協力した達成感でいつもの倍以上に美味しく感じた。
キリと鉄槌の新たな一面も見られ、ご飯も大満足だった。

なんでもない日のパーティは最高に終わったが、他のみんなにはナイショのお話。