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業side
クラスにまた転校生が来た。
だがそれは………………紛れもない、あの『佐藤 杏樹』だった。
俺は恋は初めてと言ったが、『淡い恋』というのが本当にあるとしたら、俺にとっての彼女ははそれだ。
あいつとは小学校の頃仲が良かった。容姿端麗で上品なあいつには少なからず惹かれる部分があった。
好き。とまではいかなかったが、普通の人よりは少し別の感情を持っていた。今思えば正に『淡い恋』だ。
小学校の途中で海外に引っ越してからは完全に関わりもなくなり、存在までも忘れかけていた。
そんな彼女が突然、このE組に姿を現した。
思わず目を見張った。Aさんの視線を感じたが、そんなのも気にする余裕がないくらい動揺している。
小学校の頃のあの感情が、少しずつ蘇ってくる。
席はAさんの隣。あいつは相変わらず上品な態度でAさんに話しかけている。思わず目が離せなくなる。
「敬語なんていいよ。あと堅苦しいから『さん』なんてやめてよ」
ふと、杏樹がこっちを見た。そして微笑んだ。あの時と変わらない。思わず見とれてしまう微笑みに、心臓が飛び跳ねた。
不意に杏樹が立ち上がったと思えば、突然俺の首に手を回し、抱きついてきた。
「久しぶり業!! 元気にしてた!? 日本に帰ってきたから学校は絶対業と一緒がいいと思ってE組に来ちゃった！ えへ！」
「ひ、久しぶり。元気だよ。杏樹も変わらないね。そっか。帰ってきたんだ。おかえり」
俺の首に回されている手を引き剥がし、改めて杏樹を見る。前より綺麗になったな。お嬢様感もより出ている。
「ただいまー！ そんなことより業！ 彼女できた!?」
今1番悩んでいるところを突っ込まれ、思わず体がピクっと動く。
「そんなことかんけーないでしょ」
「相変わらず釣れないなー。ま、その様子だとできてないんだね！ 良かった安心したよ。業は私の召使いだからね！」
そんなことを言ってまた抱きついてきた。抵抗するのもしんどくなった俺は抱きつかれたままAさんを見た。
そして驚いた。Aさんはうっすらと目に涙を浮かべ、苦しそうに顔を歪めてこちらを見ていた。
思わず杏樹を突き飛ばし、Aさんに迫る。
「Aさん!? どうしたの!?」
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ぱーぷる姫(プロフ) - 最後の方、浅野くんと帰る約束してたような…？別日でしょうか？ (2022年2月10日 5時) (
レス) @page45 id: be661beda4 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 完結、おめでとうございます！楽しく読ませていただきました♪ (2018年8月15日 10時) (レス) id: 8165317734 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - スノーホワイトさん» 読んでくださりありがとうございます!! 少しずつでも更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ 時間がある時に是非お邪魔させてもらいますね^^* (2018年5月8日 12時) (レス) id: 047d0060dd (このIDを非表示/違反報告)
スノーホワイト - とっても面白いです。 更新、頑張ってください。 *´∀`* 私も姉と合作ですが暗殺教室の作品を書いてます。 もし、良かったら読みに来てくださいね? о('▽'*)_ (2018年5月5日 10時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メネルドール@最近リアルで荒れてる希ガスさん» 読んで下さりありがとうございます！ 文才なんてこれっぽちもないです笑 でも楽しんでいただけたとしたら幸いです！ 頑張ります！ 本当にありがとうございます!! (2018年3月28日 17時) (レス) id: 6c532a60bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2017年12月30日 20時
