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Aside
「業は何頼むの？」
杏樹ちゃんがそう尋ねると、業君は少し考えるような素振りを見せた。
「……Aさんは？」
「えっ!?」
自分に向けられた突然の質問に素っ頓狂な声が出てしまった。
業君はクスッと笑って続けた。
「だから、Aさんは何頼むのって。いつも通りココア？」
そう、私は確かにいつもココアを頼んでいる……って今はそうじゃない。
業君がどうして私の頼むものを聞くのか分からないがとりあえず頷いた。
「うーん。確かにココアにしようと思ってた」
すると業君は微笑んだ。
「じゃあ俺もそれにする」
『私は……餡蜜かな？』
『じゃあ俺もそれにする』
修学旅行の時の記憶と重なり、思わず呆気に取られた。恐る恐る杏樹ちゃんを見ると、案の定不機嫌そうに顔を歪めていた。
怖くなって杏樹ちゃんから視線を外し業君に移す。
「ど、どうして？ 業君が好きなもの頼みなよ！」
これ以上杏樹ちゃんの機嫌を損ねないよう、嬉しいという感情を押し殺し、友達ならこういうだろうということを言った。
しかしそんなことで引く業君ではない。
「それがいーの！」
業君の意思の固さに困っているとそこで初めて杏樹ちゃんが口を開いた。
「Aちゃん業と同じの嫌だって〜！ 諦めて私と同じにしたら？」
杏樹ちゃんのその言葉に少しイラつきを覚えながらもホっとした。しかし、業君は火に油を注いだ。
「杏樹と同じにしてどうすんの。じゃあいいや、俺ミルクコーヒーにする」
頼むものかわいいな。なんてことは置いておいて。
業君に良くしてもらっていることへの喜びがある反面、そのせいで杏樹ちゃんとの距離がどんどん離れていってしまっている現状には、複雑な気持ちにさせられる。
そんな私の悩みなど業君が知るはずもなく、楽しそうに杏樹ちゃんと話していた。
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ぱーぷる姫(プロフ) - 最後の方、浅野くんと帰る約束してたような…？別日でしょうか？ (2022年2月10日 5時) (
レス) @page45 id: be661beda4 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 完結、おめでとうございます！楽しく読ませていただきました♪ (2018年8月15日 10時) (レス) id: 8165317734 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - スノーホワイトさん» 読んでくださりありがとうございます!! 少しずつでも更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ 時間がある時に是非お邪魔させてもらいますね^^* (2018年5月8日 12時) (レス) id: 047d0060dd (このIDを非表示/違反報告)
スノーホワイト - とっても面白いです。 更新、頑張ってください。 *´∀`* 私も姉と合作ですが暗殺教室の作品を書いてます。 もし、良かったら読みに来てくださいね? о('▽'*)_ (2018年5月5日 10時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メネルドール@最近リアルで荒れてる希ガスさん» 読んで下さりありがとうございます！ 文才なんてこれっぽちもないです笑 でも楽しんでいただけたとしたら幸いです！ 頑張ります！ 本当にありがとうございます!! (2018年3月28日 17時) (レス) id: 6c532a60bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2017年12月30日 20時
