番外編 犬耳[レミィ様リク] ページ13
Aside
「皆！ 調達したわよ！ これ付けて！」
カエデちゃんが何やら犬耳を掲げながら走ってきた。
「誰も頼んでないよ……」
犬耳を受け取った業君は呆れ顔だ。
「いいからいいから！ はい渚！ あ、Aちゃんもどうぞ！」
犬耳を持った私たちは3人でどうする？というように顔を見合わせる。そんな私たちをカエデちゃんはニコニコと眺めている。
「カエデは？」
「え？ 何のこと？」
渚君が言うと、カエデちゃんは笑顔のまま言う。
「カエデも付けるんだよね？」
「………………も、もちろん！ 私もつけるから早くみんな付けて！」
カエデちゃんは自分に犬耳を付けてさらに催促した。
「カエデちゃんが付けるなら私も……」
仕方なく犬耳を付けようとしたその時、カエデちゃんが突然叫んだ。
「あ、待って!! 業とAちゃんはお互いに着け合って！」
「「は!?」」
「なんで!?」
「いいから付け合って！ 私も渚に付けるから！」
私と業君は顔を見合わせた。
「どうする？」
私が聞いても業君は何も言わない。
(そうだよね嫌だよね。普通そうだよ。私だって恥ずかしいし！)
俯きながらそう思っていると、突然頭に何かが当たる感覚がした。
「ん？ って、えええええ！」
そう。なんと業君が私に犬耳を付けていたのだ！
「ほら、これでいいだろカエデちゃん？」
「かっ業君…………」
どうしよう私もつけてあげなきゃだよね業君着けてくれたし！
あわあわしていると、業君は私と同じくらいの高さに屈んでくれた。
私はゆっくりと目の前にある業君の頭に犬耳を付けた。
「ありがと」
業君は元の高さに戻ると微笑んだ。
「業君！ かっかわいい!!」
私は感激して思わず本音を漏らしてしまった。すると業君は私の頭に手を置いた。
「っ!! 業君？」
「Aさん、それ嬉しくないよ。それに…………」
業君はそこで言葉を止めた。不思議に思って業君を見上げると、顔を赤くして俯いていた。
(怒ってる!?)
「ハハ。怒ってないよ。Aさんの方が…………可愛いよ」
「!?」
「って言いたかったの！ 今の忘れていいよ！」
「ありがとう。忘れない」
その後カエデちゃんに散々からかわれたのは言うまでもない。
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ぱーぷる姫(プロフ) - 最後の方、浅野くんと帰る約束してたような…？別日でしょうか？ (2022年2月10日 5時) (
レス) @page45 id: be661beda4 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 完結、おめでとうございます！楽しく読ませていただきました♪ (2018年8月15日 10時) (レス) id: 8165317734 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - スノーホワイトさん» 読んでくださりありがとうございます!! 少しずつでも更新していきますのでこれからもよろしくお願いします！ 時間がある時に是非お邪魔させてもらいますね^^* (2018年5月8日 12時) (レス) id: 047d0060dd (このIDを非表示/違反報告)
スノーホワイト - とっても面白いです。 更新、頑張ってください。 *´∀`* 私も姉と合作ですが暗殺教室の作品を書いてます。 もし、良かったら読みに来てくださいね? о('▽'*)_ (2018年5月5日 10時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メネルドール@最近リアルで荒れてる希ガスさん» 読んで下さりありがとうございます！ 文才なんてこれっぽちもないです笑 でも楽しんでいただけたとしたら幸いです！ 頑張ります！ 本当にありがとうございます!! (2018年3月28日 17時) (レス) id: 6c532a60bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2017年12月30日 20時
