39.天才 ページ40
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ついに迎えた最終試験。
最終試験はトーナメント戦で、最後の1人のみが不合格らしい。
よかった。なんとかイル兄に殺されずに済みそうだ。
トーナメント表を見れば最初の私の試合相手はヒソカさん。
え、死んだ。
「はじめ！」
私が絶望していると、第1回戦目のゴンvsハンゾーの試合が始まった。
ゴンは痛めつけられても一切引かない。
バカだ。実力差ははっきりしているのに、なんでこの子は諦めないのだろう。理解できない。
勝ち目のない勝負なんて最初からしない。イル兄から言われ続けたモットー。
第2回戦はヒソカvsクラピカ
第3戦目はポックルvsハンゾー
そして第4回戦目が私の番だ。
「君とやり合えるのを楽しみにしていたよ、A。楽しませておくれよ」
「クソっ！ よりによってなんでAがアイツなんだよ！」
レオリオは私のことを心配してか、悪態をついている。
多分、私に勝ち目はない。
けど、イル兄と違うのは、最初からは諦めないということ。頑張ってから無理そうなら諦める。それが私流だ。
「はじめ！」
イル兄をちらっと見ると、小さく頷いている。
「負けを認めろ」という意味だろうか。
ごめんねイル兄。
私はあなたに逆らう。
「……ティアップソード」
私は小さく呟き、ティアップソードを具現化した。周りの人は驚いている。
「どこから取り出したんだ!?」
「おいA!! ンなもん何で持ってんだよ!!」
ヒソカさんはクククと楽しそうに笑っている。
「そうこなくっちゃ」
憎たらしい顔だ。
そして私は飛んだ。ヒソカさんの頭上を通り過ぎ、背後に回った瞬間にサイレントルームを発動する。
そしてティアップソードを思い切りヒソカさんの背中目掛けて振り上げる。
殺してはいけないから、死なない程度の傷をつけるつもりだった。
しかし
「驚いたな」
ヒソカさんは私の剣を交わした。
音も視界もなかったはずなのに、どうして？
「それが君の能力か。いい能力だ。うん、君すごくいいよ。僕の見立て通りだ」
ヒソカさんは不気味に笑う。
そして私めがけて勢いよく走って来た。
あぁだめだ。この人は、天才なんだ。
「参った」
私は呆気なく言うと、ティアップソードを消した。
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ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (
レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです！というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(？) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます！とっても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2019年3月30日 18時
