29.迷路 ページ30
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「迷路の道……？」
『その通り。君が選んだのは迷路の道。1度でも間違った道を選べばジ・エンド。かなりの難コースだ』
私の独り言に応えるように、アナウンスが流れた。
『迷路というよりは選択の道といったほうが近いかもしれない。
これから君には、10回ほど道を選択してもらうことになる。選択肢は最初は2つ。その次は3つと次第に増えていく。最終的には11個の選択肢からたった1つの正解を選ばなければならない。
最初に言った通り、1度でも間違えばそこで終了だ。もちろんただの運試しではない。わずかではあるがヒントのようなものはある。健闘を祈る』
なるほど。かなり難易度が高そうだ。正直私は直感が優れているわけではない。わずかでもヒントがあるのならなんとかなるだろうか。
とにかく、不合格になるわけにはいかない。
私は軽く深呼吸をすると、最初の分かれ道の前に立った。試験管の言っていた通り2つに分かれている。
「なるほど」
そして片方からは何か歯車が回っているような音がする。ヒントとはこういうことか。何か謎解きのようなことをしなければならないのかと思っていたが、そういうわけではないらしい。
これも危険を回避するというハンターには必須の能力が試されているというわけか。やり応えがありそうだ。
私は音のないほうを選択し進んだ。すると数メートルほど進んだところで、正解を知らせる効果音が鳴った。
「まぁ最初はこんなものか」
ホッと胸をなでおろす。しばらく進むと、再び広場に出た。そして目先には3つに分かれた道がある。2問目というわけだ。
私は同じように耳を澄ませてみた。
真ん中の道からはまた仕掛けが働いているような音がする。これは不正解。一方、両端の道からは音が聞こえてこない。けれど正解はどちらか片方のみ。
さてこれはいったい何がヒントになっているというのか。右端の道の中を目を凝らして見る。するとわずかに、大きな球団のようなものが見えた。視覚によるヒントの場合もあるようだ。
正解は左端。またしても数メートル歩いたところで正解の効果音が鳴る。
「こんなに分かりやすいヒントがずっと続くわけないよな」
3問目。2つからは音によるヒント。1つからは視覚によるヒントが与えられていた。これも簡単に正解を選ぶことができた。
'なんだ、案外楽にクリアできるかもしれない'
そんな楽観的な考えが、この先打ち砕かれることも、私はまだ知らない。
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ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (
レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです！というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(？) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます！とっても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2019年3月30日 18時
