【H×H】とりあえずキルアが尊くて死ねる

26.遭遇 ページ27

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「キルアは僕も見てないナ」


「ちょうど諦めようと思っていたところです」




私がそう言うと、ヒソカはどこからともなくトランプを取り出して、パラパラと弄りながら言った。




「そうかい。じゃあ僕とゲームでもしないかい？」


「あ、大丈夫です。いいです。間に合ってます。忙しいです」


「そんなに断り文句を連発しなくてもいいじゃないか」




私は冷や汗を流しつつ苦笑いをした。怖い。この人とゲーム？ とんでもない。

そんなことをするくらいならクラピカ？ のところにいた方がよほどいい。




「すみませんちょっとやりたいことあるので。ではっ！」




ヒソカの返事を待たずに、私はバネのような瞬発力でその場から立ち去った。




「なんであの人事ある毎に話しかけてくるのよ！ ほっといてくれないかな」




1人で文句を言っていると、運が良いことに、クラピカとレオリオを発見した。

いつもなら大して嬉しくもないのだが、この時だけは飛ぶように2人の元へ駆けつけた。




「クラピカ！ レオリオ！ 会えて嬉しいよ！」


「Aか。随分と嬉しそうだな」



そう言うクラピカに全力で頷く。




「うんうんうん。2人に会えてめっちゃ嬉しいよ！」


「なんだよ柄にもねぇこと言って何かあったのか？」


「うん、大いにあったんだよ。怖かったんだよー」


「全然怖かった、という様子には見えないが」


「なんか、お前疲れてるんじゃねぇのか？」




え、自分的にはすごく怖かったし別に疲れてもいないのに。そういう風に見えるのだろうか？




「え、なんでそんな事言うの？」




2人は顔を見合わせると、クラピカが言った。




「お前、目が死んでいるぞ」

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