検索窓
今日:15 hit、昨日:17 hit、合計:81,382 hit

24.2次 ページ25







ゴンたちはもう無理かと思われた頃にやって来た。キルアは嬉しそうであった。

2次試験は、どうやら料理をしなければならないらしい。




「キルア、私料理したことないんだけど! 終わった! イル兄に殺される!」


「お、落ち着けって。やってみなきゃわかんねーだろ。俺は勝手に来ただけだからいいけど、お前は絶対受かれよ」


「無理だよぉ……」


「大丈夫だよA。 僕がついてるじゃないか」




ゾゾっと背中が凍りつく。この声は……




「ヒソカさん……」


「やだなぁ、ヒソカでいいよ。僕と君の仲じゃないか」




恐怖で足がすくむ。無理。ほんとこの人無理。イル兄だって、何年も一緒にいるから平気だけど怖いのにその友達は無理だよ。




「はぁ!? お前こいつと知り合いなのかよ!?」


「い、いや知り合いというか……」


「僕とAは仲良しさっ」




いや私はあなたに恐怖以外感じたことありませんけど?




「ヒ、ヒソカさんは料理が得意なんですか?」


「いやぜーんぜん。1度もしたことないよ」


「はぁ……。ちょっと胃が痛いので向こう行ってもいいですか。いいんですね。ありがとうございます。では!」




恐怖から抜け出したくて、急いでその場から離れる。キルアといたい気持ちよりも恐怖が勝つことに少し驚く。


人の少ないところで深呼吸をしていると、試験開始の合図が出された。


とりあえず豚を狩らないとね。




「いや、豚でっか!! 肉食だし! 何こいつ!」


「随分と独り言のうるさい奴だな」


「えーとクラピカ!」




1人で豚を狩ろうとしていると、クラピカが隣に来た。すぐ近くにキルアやゴン、レオリオもいる。


キルアがいるときにヒソカと話すのは少しまずい。何かの拍子にイル兄の話題になっては困る。あの人すんごい急に話しかけてくるし。

そう思って1人で行動していたが、賑やかなのもやっぱり楽しいな。




「あんなに長く喋っていたのに名前迷うのか……」


「ちゃんと出てきたじゃん!」




2人で話していると、ゴンが豚の急所を見つけたらしい。私も便乗して豚を狩る。


狩ったはいいものの、その後の料理はちんぷんかんぷん。それは全員同じだったようで、合格者はゼロとなった。


あ、私死んだ。

25.船内→←23.湿原



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
290人がお気に入り
設定タグ:HUNTER×HUNTER , キルア , イルミ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです!というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(?) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます!!嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます!とっても面白かったです!素敵な作品をありがとうございました!! (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みくる | 作成日時:2019年3月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。