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ゴンたちはもう無理かと思われた頃にやって来た。キルアは嬉しそうであった。
2次試験は、どうやら料理をしなければならないらしい。
「キルア、私料理したことないんだけど! 終わった! イル兄に殺される!」
「お、落ち着けって。やってみなきゃわかんねーだろ。俺は勝手に来ただけだからいいけど、お前は絶対受かれよ」
「無理だよぉ……」
「大丈夫だよA。 僕がついてるじゃないか」
ゾゾっと背中が凍りつく。この声は……
「ヒソカさん……」
「やだなぁ、ヒソカでいいよ。僕と君の仲じゃないか」
恐怖で足がすくむ。無理。ほんとこの人無理。イル兄だって、何年も一緒にいるから平気だけど怖いのにその友達は無理だよ。
「はぁ!? お前こいつと知り合いなのかよ!?」
「い、いや知り合いというか……」
「僕とAは仲良しさっ」
いや私はあなたに恐怖以外感じたことありませんけど?
「ヒ、ヒソカさんは料理が得意なんですか?」
「いやぜーんぜん。1度もしたことないよ」
「はぁ……。ちょっと胃が痛いので向こう行ってもいいですか。いいんですね。ありがとうございます。では!」
恐怖から抜け出したくて、急いでその場から離れる。キルアといたい気持ちよりも恐怖が勝つことに少し驚く。
人の少ないところで深呼吸をしていると、試験開始の合図が出された。
とりあえず豚を狩らないとね。
「いや、豚でっか!! 肉食だし! 何こいつ!」
「随分と独り言のうるさい奴だな」
「えーとクラピカ!」
1人で豚を狩ろうとしていると、クラピカが隣に来た。すぐ近くにキルアやゴン、レオリオもいる。
キルアがいるときにヒソカと話すのは少しまずい。何かの拍子にイル兄の話題になっては困る。あの人すんごい急に話しかけてくるし。
そう思って1人で行動していたが、賑やかなのもやっぱり楽しいな。
「あんなに長く喋っていたのに名前迷うのか……」
「ちゃんと出てきたじゃん!」
2人で話していると、ゴンが豚の急所を見つけたらしい。私も便乗して豚を狩る。
狩ったはいいものの、その後の料理はちんぷんかんぷん。それは全員同じだったようで、合格者はゼロとなった。
あ、私死んだ。
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ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです!というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(?) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます!!嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます!とっても面白かったです!素敵な作品をありがとうございました!! (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みくる | 作成日時:2019年3月30日 18時