22.本物 ページ23
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｢私の目には同着に見えました｣
どうやらキルアとゴンは競争をしていたらしい。私を差し置いてなんてことだ！
ごはんについて話している2人に割り込む。
｢キールーア！ ちゃんとここまで来れたよ！ 褒めて〜｣
｢はぁ？ どの口が言ってんだよ。お前なら余裕だろ｣
｢もー！ 褒めてくれてもいいのに〜｣
頬を膨らますと、キルアはふっと微笑んだ。
｢よかったな、A｣
｢え……｣
｢お前が褒めろって言うから言ってやったのになんだよその反……｣
｢キルア!!｣
嬉しさのあまりキルアに抱きつく。キルアは驚いてつき飛ばそうとしたが、絶対に離してやらないんだからね。
｢そいつは偽物だ！｣
｢え？｣
声のした方を見ると、試験官のサトツさんに似ている猿(？)を抱えた人がいた。彼が言うには、サトツさんではなく自分が試験官だということ。
｢よく言うわ……｣
｢お前どっちが本物かわかんのか!?｣
レオリオに言われ肩をすくめる。きっと私が言わなくても、誰かが指摘してくれるだろう。
その時、2枚のトランプが宙を舞った。そのうちの1枚が目前にきたので急いでかわす。
人によっては巻き沿いで死ぬところである。私は絶対に当たらないよ。だってこれじゃあキルアのためじゃないもん。
「おっかねえな！ よく避けられたなA。運が良かったな」
「あ、うん。そうだね!」
レオリオに言われ、運などではないが普通の少女と思ってもらえるのは嬉しいので共感しておこう。
「そっちが本物」
トランプを念で強化しているのだろう。など分析していると、なんとヒソカがこちらに向かってにっこりと微笑んでいるではないか。
殺気がないのにこの圧力。先ほども感じた恐怖がよみがえる。しかし、これは念を習得し日々危機に晒されている者にこそ感じるもの。
レオリオなんかは全く平気そうである。
いやそんなことよりなぜこちらを見て笑っているのだろう。ふと先ほどの記憶が頭をよぎる。まさか、私がトランプを避けたから？ ヒソカは私を試していたのだろうか。イル兄に目をかけられている私の実力を吟味しているのだろうか。
あーもう。イル兄が私を紹介なんかするから！ 相当やばいやつに目をつけられてしまったかもしれない。
私はキルアと楽しい時間を過ごしたいだけなんだけどなぁ。
ハンターになったら余計に過酷な仕事させられるのかな。
そんなことを考えると、急に心が苦しくなった。
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ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (
レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです！というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(？) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます！とっても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2019年3月30日 18時
