42.洗脳 ページ44
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目を覚ますと、隣にはキルアが座っていた。私が目を覚ましたことを確認した瞬間、キルアは抱きついてきた。
「A!!」
「キルア……」
「何であんなことしたんだよバカ!! 2日も寝てたんだぞ！」
「体が勝手に動いた」
数日ぶりに頭がはっきりしている。ここ数日はなんだか靄がかかったような感じで、特にキルアに対する感情が抑えられていたような気がする。
「もう洗脳は解けたんだな……」
「やっぱりそうだったんだね」
なんとなく、イル兄の仕業のような気はしていたが、どうやら本当だったようだ。
「洗脳されていたとはいえ、冷たい態度とっちゃってごめんね！ 私は変わらずキルアのことが大好きだからね！」
いつものように元気に笑うと、キルアは涙目になった。
「キルアらしくないよ！」
と言うと、キルアは再び私に抱きついた。
「俺も好きだよ」
「え！ キルアが応えてくれるなんて珍しい〜！ もう死ねる！」
「嫌だ」
「え？」
キルアは縋るように私の首元に顔を擦り寄せてくる。
「Aが死んだら嫌だ」
「もー。私が本当に死ぬのはキルアがピンチの時だって！ この前みたいな！」
「ふざけるな」
キルアは私に対して初めて本気で怒った声色を出した。思わず驚いて肩がビクッと揺れる。
「キルア……？」
「お前が死んだら、俺が生きてても意味ねぇんだよ。つーか俺が守る側だし」
「キルア、どうしたの？」
「お前が意識失ってる間に、俺にとってどんだけお前が大事なのか痛感させられた」
真剣な表情と口調に、こちらまで緊張してくる。
キルアには私が思っている以上に辛い思いをさせてしまったようだ。
「心配かけてごめんね。でも、キルアにはこれ以上人を殺めてほしくなかったの」
「……バカ。俺の事より自分のこと大事にしろよ」
キルアの罪悪感を取り払いたくて、私は大きな声を出す。
「だから私の命はキルアのためにあるから本望なの!!」
「だからそれが嫌だっつってんだろうが!! 何度言ったらわかんだよこのトンチンカン!!」
「はぁ!? 私だってキルアが傷つくのは嫌だって言ってんの!! このわからずや!!」
「Aのことが大好きだから傷ついてほしくないって言ってんだよ!!」
「そんなこと言ったら私だってキルアのこと大好きだから傷ついてほしくないんだってば!!」
ここで2人同時に吹き出した。
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ゆー(プロフ) - めためた面白かったです。いやでも、ホントキルア尊くて〇ねるっすわ(( (2022年9月20日 19時) (
レス) @page47 id: eccc105014 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 死神鎌少女さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!! 完結最近なんですよね(笑)めっちゃ時間かかりました😂 (2022年4月2日 8時) (レス) @page47 id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
死神鎌少女 - 完結おめでとうございます。とっても面白かったです！というか、完結したのつい最近すぎて嬉しかった(？) (2022年3月30日 17時) (レス) @page47 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - メロさん» 一気読みありがとうございます！！嬉しいです……。そうなんですよ、完結までめっちゃ時間かかってしまいました笑 (2022年2月17日 21時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
メロ(プロフ) - 今日初めて見ましたが、一日で全て読んでしまいました…しかも完結したのがつい最近だと知り、とてもびっくりしてます！とっても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年2月16日 23時) (レス) @page47 id: 90cba439c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2019年3月30日 18時
