17.王子様 ページ19
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でも私はもう後戻りしないから。隠さないって決めたから。
私は顔を上げ、2人の顔を交互に見た。
「ねぇ君たち」
「は？ 何様のつもり？」
「人の話聞いてんの？」
2人の言葉など無視し、私は微笑んだ。
「アニメヲタクにならないかい？」
「は？」
2人は同時にそう発して、目を点にし口を開けて黙り込んだ。
「悪いけど焦凍君はあなたたちが夢見る王子様ではなくなってしまったみたいだね。でもさ、アニメ見る見ないとか、あなたたちが押し付けることじゃないし」
「何言って……」
「もうアニメ好きになっちゃったんだから仕方ないでしょ？ だから」
訳が分からないというような顔をする2人に、ニコッと笑いかける。
「君たちもアニメヲタクになっちゃえばいいんだ!! いい案でしょ？」
「ふざけたこと言ってんじゃねーよ!!」
「調子に乗んな陰キャ!!」
また罵倒され始めた時、聞きなれた声がした。
「Aは陰キャじゃねぇぞ」
「なっ!!」
「轟君!!」
「えっ焦凍君!?」
なんとなんとイケメン王子様、焦凍君が現れた。
彼は私の前まで来ると、頭をポンと叩いた。
「遅くなっちまった。大丈夫か」
心配そうに私の顔をのぞき込む焦凍君。私は笑って見せた。
「全然大丈夫！」
「お前ら、言っとくがな」
焦凍君は2人に向き直った。2人が肩をビクッと揺らし怯えた。
「俺はお前らが夢見る理想の王子じゃねぇ。もし王子と思いたいなら、アニメ好きイケメン王子とでも思っとけ」
「え……」
「ぶっ！」
焦凍君の謎発言に私も思わず吹き出した。
「もういいわよ!! アニメ好きイケメン王子でも好きなんだからっ!!」
「私だってその程度で落胆したりしてないんだから!!」
2人も謎発言をして去って行った。焦凍君はもう一度私に向き直ると話し始めた。
「宇佐美。俺は確かに今アニメが好きになったが、アニメを見たのは、勧めてきたのがお前だったからだ」
「え？」
「上鳴がいきなり俺にお前がアニメ好きなことバラして、2人にさせただろ？」
「うん」
「上鳴があんなことしたのは……俺が頼んでたからなようなもんだ」
「どういうこと!?」
焦凍君の言っていることに若干ついていけず困惑する。それでも焦凍君は続きを話し出した。
「なぜだかわかんねぇが、ずっとお前のことが気になってた。上鳴と仲良く話してるのをよく見てたらあいつに言われた」
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腐ぃるたー(プロフ) - 受験頑張ってください！完結かーー、少し寂しいかも笑笑 (2018年10月20日 15時) (
レス) id: 692e114be5 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 美咲さん» そうですそれです(笑) ブラジルといい今回といい、嬉しいところをツいてくれてありがとうございます！ (2018年8月27日 18時) (レス) id: 047d0060dd (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - ゼロエピソードww今回のヒロアカ映画の特典ww (2018年8月27日 18時) (レス) id: e02343b9f1 (このIDを非表示/違反報告)
食パンの上にチーズと納豆 - おもしろいです! 更新無理せずに頑張ってください!!! (2018年8月27日 12時) (レス) id: b23af2cf11 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - きよりんさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます!! とても嬉しいお言葉！(*^^*) 張り切って書かせていただきます！ (2018年8月24日 19時) (レス) id: 047d0060dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2018年8月17日 22時
