爆豪のパ.ンツが落ちてた。【爆豪】 (ページ1)

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一枚ページ1

学校から寮に帰ってすぐ、私は五分もかからないうちに外へ出た。

それは、体力をつけるためにランニングをするからだ。

私は運動神経は悪くないものの、体力だけは本当になくて、いつも長距離だけがダメダメだった。

このままだと、ヒーローになった時に不利だと気づいた私は、つい最近体力をつけようと決心した。

とは言っても、やはり結局は疲れて十五分もしないうちに寮へと戻ってしまう。

それなのに、汗だけは大量に出るから終わったら風呂に入らなくてはいけない。

走り終えた私は、三奈を誘ってお風呂に行くことにした。帰ってきたばかりの三奈はまだ制服を着ていたため、私だけ先に行く。

すると……

「ん？何か踏んだ？」

何かに滑りそうになり、下を見る。

そこには、赤の黒いラインが入ったボクサーパ.ンツが私の足の下にあった。

「うげ、男物のパ.ンツ」

女子の大浴室の隣には、男子の大浴室がある。

パ.ンツがあったのは男子の大浴室の前で、未使用なのか、使用後なのか分からない。

私は触るのは嫌だったが、後で恥ずかしい思いをするその人のことを考えて、持ち主を探すことにした。

「あれ？」

私が人差し指と親指でそれをつまむと、パ.ンツの上辺りに文字があった。

黒いラインのところだったため、白いペンで書かれている。

「名前も入ってる、ってこれ」

私は、名前を見た瞬間、自分の顔が歪むのが分かった。

「爆豪のじゃん」

同じクラスの男子。しかも、オラオラ系の。ああ、最悪だ。

私は、拾ってしまったというのと、名前を見てしまったということを後悔した。

もう、後戻りは出来ないらしい。