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双子になって三十八日目。 ページ46

「監督〜、ご飯ってどうするんですか。」


「今日の昼は宅配だけどその後はマネージャーに任せるよ。」


「そうですか。分かりました。」



俺は監督に礼をしてその場を去る。


早めに伝えといた方がいいなと思い俺は三浦を探す。



「怜羅〜!どしたの?」


「あ、徹。三浦知らね?」



部室を覗くと着替え中らしい徹が居た。



「りっちゃん?手洗い場で伊達工のマネちゃんに教えてたよ。てかなんで?」


「夕飯マネージャー任せらしいから早めに言っておこうと思って」


「え"。」


「え?」



徹が凄い顔をした。綺麗な顔が歪みまくっている。



「りっちゃんは駄目。ご飯は怜羅作って。」


「え、嫌だ。」



一日中部活した後に大人数しかもほとんど食べ盛りのご飯作るとか軽く拷問だろ。

そう思って俺は断る。



「りっちゃん料理全然出来ないんだよ。本人に言ったら軽く殺されるけど」


「まじ?」


「今年の初めの方にあった調理実習で食べたんだけど見た目は凄い綺麗なのに味が...」



詳しく聞くと三浦自身が味覚音痴らしい。
だから三浦が作ると凄い味になるんだとか...



「あ〜、何となく把握。まぁでも伊達工のマネちゃんがいるから多少は大丈夫だろ」



「...そうだね」



てか三浦が料理作れないなら去年の夏合宿って誰が作ってたんだろ...



そんなことを考えながら手洗い場に行くと三浦と伊達工の女子マネちゃんがいた。



「三浦〜、今日の夕ご飯からマネージャー任せだってよ」


「お、まじ?了解!楽しみにしとけ!」



先程の徹の話を聞いたあとだとこの笑顔が悪魔のように見える。

ちらっと伊達工のマネちゃんを見ると気まずそうな顔をしていた。



「どうした?」


「...すいません私、料理自信ないです。」


「」



てか、焦がす自信しかないです...と話す彼女に俺は絶句する。



「大丈夫!私がまいちゃんの分まで作るから!」



...俺にはその大丈夫も怖く感じます。



「...俺も手伝うよ」



俺はこれから三日間の部員たちの味覚を守るため、身を削ることにした。








「そういえば、伊達工のマネちゃんの名前って...」


「あ、滑津舞です。1年です。よろしくお願いします!」


「うん。よろしくね。滑津さん。」

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reirasukuuuuuuu(プロフ) - ましゅまろさん» コメントありがとうございます(´∇`)少しずつ更新していきますので暖かい目で見ていただければ幸いです。 (2021年8月24日 1時) (レス) id: b3831baf91 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!クロスオーバー作品大好きです!特に銀魂は刺さります…自分のペースでいいので、良かったら更新続けてください! (2021年8月24日 1時) (レス) id: a0cb060353 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しばいーぬ | 作成日時:2021年8月11日 21時

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