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双子になって三十五日目。 ページ42

こいつらは悔しくないのかよ。


どうみたって俺のせいだろ


なんでそんなこと言えるんだよ。





「....殴るって言ったって岩泉俺より弱ぇじゃん。」


「あ"ぁ!?」


「...なんなんだよ!徹も、岩泉も!!!


悔しゅうねぇのかよ!!!


俺よりずっと前からバレー続けてきて!!!!新参者の俺に最後の一点任したら点取れんで!!!!


罵りゃええがね!!!!!


俺のせいだって!!!」



「ッ罵ればてめぇの気は済むのかよ!!

罵って何か変わるのかよ!!変わらねぇだっちゃ!!」



「変わんねぇーけどさ!

何もなしで終わるなんて俺が許せねぇんだよ!!」




「あ〜もう!!つべこべ言ってるけどさ!


つまりは勝てばいい話じゃん!!!


勝とうよ!!春高!!!


勝つためには今自分が許せる許せないって言ってる場合じゃないんだよ!!!


反省するなら結果出せ!」



「ッ....分かったよ。」



徹の言っていることが正しい。


血が登りきった頭でもそう理解出来て、俺は岩泉から離れた。








_____________






「怜羅があんなに言うなんて夢にも思わなかった」



「...そうか?」



家に帰って一通り落ち着いたあと、徹は唐突に俺にそう言った。




「方言怖いね〜、ちょーびびった。」



「あー、まだふとした時に出んな」



「俺怜羅が怒ったとこ初めて見たかも」



「...あれは怒ったうちに入らん気が」



「え"?」



俺がそういうと徹が面白いくらいに固まった。



「怒ったというより、お前らの声の大きさにつられたというかなんというか...」


「俺怜羅が怒ったら死ぬかも...」



...なんだそれ



「怒っただけで死ぬって何事ww」


「あ!笑った!!」


「え?」


「ずっと怜羅笑ってくれなかったんだもん!!」



そんなに笑ってなかったのか?

笑ってるつもりだったけど



「ずっとって...いつから?」


「気づいてなかったの!?
去年の夏頃からだよ」



夏頃って言えば...あれか。

墨液事件。

あれは女子がちょっとダメになっただけで、徹達に心配されるほどじゃないと思ってたんだけどなぁ



「全っ然気づいてなかった。心配かけた」


「無意識なの...?あれ。
それはそれで怖いんだけど


まぁ、いいや!今度からボケたらすかさず笑ってね!!」



それから、俺はだいぶ笑うようになったと思う。





今では、笑うのが、楽しい。

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reirasukuuuuuuu(プロフ) - ましゅまろさん» コメントありがとうございます(´∇`)少しずつ更新していきますので暖かい目で見ていただければ幸いです。 (2021年8月24日 1時) (レス) id: b3831baf91 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!クロスオーバー作品大好きです!特に銀魂は刺さります…自分のペースでいいので、良かったら更新続けてください! (2021年8月24日 1時) (レス) id: a0cb060353 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しばいーぬ | 作成日時:2021年8月11日 21時

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