双子になって二十四日目。 ページ31
三浦目線
その日は確かに及川と沢山話していた。
というかあみだくじでひいた遠足の班が偶然にも一緒になってしまったのだった。
それをどこかから聞いて知っていたのか愛原先輩は部室で私にこう聞いてきた。
「ねぇ、なんで怜羅くんと話してたの？」
なんてヤンデレなんだ。なんなんだよこいつ、めんどくせぇ。
先輩に吐くべきではないセリフを心の中でそう呟きながら私は笑って答えた。
「くじで一緒になってしまったものですから」
そう、神様が悪いのだ。私だって一緒になりたかった子達が居たのに。
なんでよりにもよって及川なんだよ
「それでもどうにかして離れなさいよ。先輩の言うことも聞けないの？」
「はは、先生の言うことが最優先なので...」
ここで怒鳴らない私。偉い。後で徹に意味も無くボールぶつけよう。
ははは、と躱していたらまぁいいわ。と愛原先輩が諦めた。
いつもより怒っていた割には諦めが早いなと思いながらも無視して部活の準備をしていると急にばしゃばしゃっという音が聞こえた。
びっくりして振り返ると愛原先輩が自分の着ているジャージと誰かのエナメルバッグに大量の黒い液、匂いからして墨液らしきものをかけていた。
「ちょ！何」
何してるんですかと言いかけた私の言葉は部室に誰かが入ってくる音で掻き消された。
「石川くんっ....ぐすっ...私ｯ.....莉都ちゃんに...ふぇぇん....」
目の前で急に泣き出す愛原先輩。
いつの間にか私の足元に転がっている墨液が入っていた容器。
墨液で汚れる誰かのカバンとそれを守るような形の愛原先輩。
目の前で立ち尽くす私。
どうみても悪いのは私だった。
「三浦、お前...」
「石川先輩、私は何もやってません」
石川先輩というのはレギュラーに入っている二年の先輩だ。
比較的私とも仲がいいと言っても過言ではないと思う
その先輩が私を悪者を見る目で見つめる。
さすがの私も息を飲んだ
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reirasukuuuuuuu(プロフ) - ましゅまろさん» コメントありがとうございます(´∇｀)少しずつ更新していきますので暖かい目で見ていただければ幸いです。 (2021年8月24日 1時) (
レス) id: b3831baf91 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!クロスオーバー作品大好きです！特に銀魂は刺さります…自分のペースでいいので、良かったら更新続けてください！ (2021年8月24日 1時) (レス) id: a0cb060353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しばいーぬ | 作成日時：2021年8月11日 21時
