双子になって十八日目。 ページ25
徹目線
「うるせぇｯ！」
向かいの部屋からの叫び声で俺は飛び起きた。
寝言か？とも思ったが少し不安になったので怜羅の部屋に確認しに行くことにした。
怜羅の部屋はいつも少しだけ電気がついている
真っ暗なのが苦手なのだそうだ。
怜羅の部屋のドアノブに手をかけると中から声がした。
「...会いたいよ...銀時。....ひとりにしないでよ。」
その言葉を聞いて俺は胸がきゅっとなる。
入ろうかどうか迷っていると聞き捨てならない言葉が聞こえた。
「俺が死んでればよかったのになぁ...」
「そんな事言うなよ！」
なりふり構わず俺は怜羅に飛びついた。
「俺はｯ！怜羅が生きていてくれて、
俺と双子になってくれて...こんなに嬉しいのに！
お前はｯ嫌なのかよ！
お前は
俺はその銀時とやらを救えるなら今の怜羅は消えてもいいと解釈できる発言が許せなかった。
「ｯ！俺のこと何にも知らないくせに大きいこと抜かすなよ！！！
俺だって！！
お前と会えて嬉しいよ！
お前たちとバレーが出来て楽しいよ！
でも！俺は！！
...俺は。
銀時を殺したから...俺のせいだから...
俺があの時死んでれば銀時は今も生きてたんだ！
今も笑って暮らしてたんだ...！
そう思うとどうしようもなく死にたくなるんだよ..ｯ」
...は？
「...怜羅が殺したってどういうことだよ...？」
意味が分からなかった
怜羅が殺した？？
なんで？
銀時のことを話す怜羅はとても楽しそうな顔をしていたのに
「俺の代わりに死んだんだ！
俺が一人で勝手なことしたばっかりに！」
怜羅は辛かったこと全てを話してくれた。
辛かっただろう。苦しかっただろう。
兄弟が自分のせいで死んで、
母親はそのせいで自分に当たりが強くなって、
その容姿のせいでいじめられて...
...とても俺には想像できない。
「...辛かったね。
...なんて俺には簡単に言えないけど、もう大丈夫だよ。俺が居るじゃん。
一応お兄ちゃんなんだよ？もっと頼ってよ。
笑ってよ。俺と一緒に。
その...銀時って人もさ？怜羅が生きて欲しくて助けたんでしょ？
命懸けで助けた人が死にたいなんて言ってたら俺だったら悲しいよ。」
だからどうか...そんなに苦しまないで。
その苦しさを俺に分けて。
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reirasukuuuuuuu(プロフ) - ましゅまろさん» コメントありがとうございます(´∇｀)少しずつ更新していきますので暖かい目で見ていただければ幸いです。 (2021年8月24日 1時) (
レス) id: b3831baf91 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!クロスオーバー作品大好きです！特に銀魂は刺さります…自分のペースでいいので、良かったら更新続けてください！ (2021年8月24日 1時) (レス) id: a0cb060353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しばいーぬ | 作成日時：2021年8月11日 21時
