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双子になって十六日目。 ページ21

徹目線



先程キッチンから追い出されてしまい何もやることがない。

ソファで縮こまって待っていると食卓に美味しそうなご飯が並べられる


「いつまでもそんなとこに居らんとこっちおいで」


美味しそうな匂いにつられて俺は席に着く


「「いただきます」」


唐揚げを口に入れると肉汁が口の中に溢れ出す


「...うまっ!?」

「ははっ!そりゃあ良かった。」


俺の反応を見ると怜羅は嬉しそうな顔をする

俺は夢中になってガツガツ食べる、

ふとずっと気になっていたことを思い出した。


「そいやーさ、怜羅の部屋の机に置いてある写真の子って誰?」


怜羅の部屋には小学校中学年位の男の子の写真がある

容姿は怜羅そっくりだけれど自分の幼少期の写真を自室に飾る奴はそうそう居ないだろう


「あー、あれね...。どうしても知りたい?」

「うん、」


怜羅は一瞬暗い顔をして俺に向き合う


「...あの写真は亡くなった兄の写真だよ」


その言葉を聞いた時少し前の自分の言動を後悔した


「亡くなったって...てか兄って...?」

「...俺には双子の兄が居たのさ。俺は兄のことが大好きだった。でもある日事故にあって亡くなった。」


笑顔で吹っ切れたように話す怜羅に俺は胸が痛くなった。


「...その子の名前はなんて言うの?」

「名前...?銀時だよ。綺麗な銀髪だった。」

「...良かったらその銀時のこと詳しく教えてよ」


なんでこんなこと言ったかは分からない

もしかしたら怜羅を傷つけてしまうかもしれない

けど、怜羅が部屋に飾るまでする人のことを知っておきたかった

なぜか知らなければならない、そう感じた。


怜羅は戸惑いながら教えてくれた


「銀時はすごく剣道が好きで、俺も銀時を見て剣道を初めて...

いつもはちゃらんぽらんしてるけど強い時はすっごく強くて...

甘いものが大好きで、辛いものが大好きな俺とよく喧嘩してた...

銀時がいなくなるまでは母さんも家に居てくれてて...

銀時は....

俺の大好きな人だ。」


怜羅はそう言うと恥ずかしくなったのかそそくさと食器を片付け始めた


俺は銀時という存在が胸に刺さっていた。

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reirasukuuuuuuu(プロフ) - ましゅまろさん» コメントありがとうございます(´∇`)少しずつ更新していきますので暖かい目で見ていただければ幸いです。 (2021年8月24日 1時) (レス) id: b3831baf91 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!クロスオーバー作品大好きです!特に銀魂は刺さります…自分のペースでいいので、良かったら更新続けてください! (2021年8月24日 1時) (レス) id: a0cb060353 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しばいーぬ | 作成日時:2021年8月11日 21時

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