雨柱と稽古2 ページ9
in炭治郎
俺は困惑していた。
いきなり話そうといわれても急に話題が思いつくものでもない。
炭「えぇと…急に話せと言われても何を話せばいいのか…」
俺の問いかけに雨川さんは笑みを崩さずに黙っている。
カナヲの様になってしまった。雨川さんは柱合裁判でもそうだった、口調がころころ変わって…
そこまで考えて、俺は雨川さんに質問した。
炭「あの、貴方の事をなんと呼べばいいんだ?見たところ君は俺と同じくらいなんだろう?
後、何でそんなに口調が変わるんだ?」
『呼び方はそうですね…下の名前で呼んでください。
口調の件ですが、まあ、いろいろ意味があるんですが…基本的には翻弄するため、感情の高ぶりを抑えるため、相手を冷静にするため、自分を大きく見せるため、などですかね。』
その答えに心当たりがあった、柱合裁判で彼女の淡々とした口調で冷静さを取り戻せた一件だ。
雨川さん…Aの説明は続く
『私、話し方で相手に与える印象を少し操作しているんです。
他にも自分の気持ちを高めたり、逆に落ち着かせたり…まあ、私の個性、とでも思っておいてください。今の話し方は割と素に近い話し方です。』
丁寧な答えが返ってきて安心した。
そこから、いろいろな話をした。
Aは聞き上手で話の引き出し方が上手かったので俺は今までの生い立ちからいろいろなことを話した。
そして、Aにたくさん質問した。
それは呼吸法から好きな食べ物に至るまで多岐にわたった。
話の中で俺はAの事をたくさん知れた。
例えば、Aの使う呼吸法は雨の呼吸、これは俺の使う水の呼吸、伍ノ型と風の呼吸を合わせて派生したものらしい。
この呼吸法は鬼にさえ慈悲深かった剣士が痛みのない斬撃と自身に適性のあった風の呼吸を合わせて編み出したものらしく、攻撃技は痛みのない剣戟だけで、後は受け流したり、敵の攻撃を防ぐものだけらしい。
Aの好きなものは甘いもの。得意料理は煮物。これは昔いた継子が煮物が好きだったらしくよく作っていたら得意料理になっていたらしい。
俺はAについてたくさん知れたが、分からないこともあった。
どこで雨の呼吸を覚えたのか、どうして鬼殺隊に入ったのか、なぜ雨柱と呼ばれているのか、継子が誰だったのか、彼女は過去の事を深く話してくれなかった。
それともう1つ、彼女はずっと頭巾を被ったままで俺に素顔を見せてはくれなかった。
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白(プロフ) - 夜小雨さん» ありがとうございます!私も無一郎推しなのでこれから無一郎とどんどん絡ませていきたいと思ってます! (2019年9月11日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とても面白く読ませていただいています!私は時透無一郎君推しなので、いつも楽しみに更新を待っています!これからも頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 夏目さん» ご愛読ありがとうございます。学校が始まって更新頻度がどうしても落ちてしまうのですが、空いた時間を見つけて更新していきたいと思っています!私もアニメを見ながら煉獄さんの声が若々しい…と驚きましたw (2019年9月7日 22時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています。とっても良い作品だと思うので、更新よろしくお願いします。あと、私も煉獄さんの声はもう少し野太いイメージでした!頑張ってください! (2019年9月7日 0時) (レス) id: 06c8633641 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - なう。さん» コメントありがとうございます。師弟愛からの恋愛ですか…検討させていただきます。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2019年8月12日 22時