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柱合裁判2 ページ5

in炭治郎


『あー、笑った、笑った。』


少女は目に浮かべた涙を拭った。

一瞬見えた彼女の瞳はとても綺麗な鳶色だった。


『一つ教えてくれ、どうしてお前は正直に答えた?普通、人間は保身に走るものだと俺は思っているんだが?』


少女は俺に向かって問いかけてきた。

でも、俺は先程とは全く違う男の人が使うような口調に驚いて答えるどころではなかった。


『炭治郎くん?』


炭「あ、えーと、俺はこの人たちに全く信用されていません。
そんな状態で貴方が言ったように禰豆子や鱗滝さん、冨岡さんの事を言っても俺はこの人たちに嫌われると思ったので…」

そこまで言ったとき、少女の手が俺の頭の上にきた。


『はい、よく出来ました。
情報、命、自分の信用、様々なものが入り混じった中でしっかりと自分の芯を持って対応できて、えらいですね。』


そういって優しく俺の頭を撫でた。

まるで先生のような口調だ。


『さて、』


少女は柱のみなさんの方を向いて口を開いた。


『先程から聞いていれば、みなさんは鬼が全て悪鬼だと言い切るような発言ばかり、柱である貴方方がそのような考えならば…

私も今すぐ打ち首ですかねぇ』


カラカラと笑いながら言う彼女を見て、柱のみなさんは固まる。

緊張と恐怖の混じった匂いがする。


『やるならバッサリ斬られた方が私も潔く死ねますしねぇ、痛いのは嫌なので、出来るなら水の呼吸の方に斬っていただきたいですね。
あぁ、何だったら今、自分で首を斬りましょうか?
そちらの方が皆さんに仲間殺しの汚名を背負わせずに済みますものねぇ。』

無「まっ!!」


長く黒い髪を持つ少年が口を挟むが少女のひと睨みで口を閉ざす。


『時透くん、私が喋ってるよね?黙ろっか。』


その言葉に少年は項垂れる。

少年からは悲しみの匂いがした。




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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 夜小雨さん» ありがとうございます!私も無一郎推しなのでこれから無一郎とどんどん絡ませていきたいと思ってます! (2019年9月11日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とても面白く読ませていただいています!私は時透無一郎君推しなので、いつも楽しみに更新を待っています!これからも頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夏目さん» ご愛読ありがとうございます。学校が始まって更新頻度がどうしても落ちてしまうのですが、空いた時間を見つけて更新していきたいと思っています!私もアニメを見ながら煉獄さんの声が若々しい…と驚きましたw (2019年9月7日 22時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています。とっても良い作品だと思うので、更新よろしくお願いします。あと、私も煉獄さんの声はもう少し野太いイメージでした!頑張ってください! (2019年9月7日 0時) (レス) id: 06c8633641 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なう。さん» コメントありがとうございます。師弟愛からの恋愛ですか…検討させていただきます。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月12日 22時

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