【鬼滅の刃】半人半鬼〜柱ならざる柱〜

血鬼術　操血４ ページ23

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煉獄の眠っている病室を出て、廊下を歩く二人。


し「それはそうとしてAさん！日の当たる所で血鬼術を使いましたね。」


しのぶが笑顔でAへ迫る。

心なしかその笑顔がすごく怖い。


『いや、日の出直前でしたし…』


し「いえ、太陽が出たばかりとは言え、日の当たる所で使ったのは間違いありません。
頭巾も取れていて、顔も手も爛れていたんですよ！本当に焦ったんですから！」


しのぶのお小言は続く。


し「それに鴉の知らせを聞いた時透さんがすごい勢いで屋敷に飛び込んできたんですから。アオイ達は怖がっていましたよ。」


『ごめんなさい。』


珍しくシュンとしているA。


し「御二人の関係はよく分かりませんが、仮にも貴方は彼の元師範でしょう
もう少しキッチリ教育してください。」


しのぶの言葉に本当に申し訳なさそうに謝るA。


し「全く、貴方は面倒見るのも何かを教えるのもお上手なのに、何で継子の育て方はあんなにド下手なんですか」


しのぶの毒舌がぐさぐさとAの心に刺さっていく。


し「聞けば、今まで弟子にした方はいらっしゃっても継子をつくったのは初めてだとか」


クドクドとAに向けて嫌味を言い続けるしのぶ、そんな彼女に耐えきれなくなったAは…


『もう！しのぶちゃん！伊黒くんみたいなこと言わないでぇ！！』


たまらず叫ぶが、


し「貴方はまたそんな口調で…甘露寺さんと同じように言えば私のイラつきが治まると思ってます？」


火に油を注ぐ結果になったようだ。

その後、しのぶのお小言を受けながら、Aは蝶屋敷に1日滞在することになった。

途中、無一郎が起き、病室から消えたAを探し一悶着あったのは当然のことだろう。



・



大正コソコソ噂話
し「Aさんは大半の人をくん付け、ちゃん付けで呼びますが、初対面で自分より見た目が上だった人はさん付けで呼んでいるんですよ。悲鳴嶼さんなんかがいい例ですね。」

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