雨柱と風柱2 ページ18
in実弥
実「ほォ、コイツが!」
『今回の相手…』
なるほど、気配の消し方、ぼかし方が他の鬼に比べるとうめェ、少なくとも乙以下の隊士だったら気づかずにヤられることだろう
でもま、
実「俺には関係ねェ!!!」
一瞬で鬼も前にぶっ飛ぶ。
実「風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐」
首を斬る
が、手応えがなかった。
瞬間、後ろから殺気を感じた。
『雨の呼吸 漆ノ型 落下傘』
鬼が俺へ伸ばした鋭い爪を綺麗に受け流すA
『幻を見せる血鬼術、これは面倒な輩に当たりましたねぇ、実弥さん。』
うざったい口調で話しながらも背中を合わせ、すぐさまお互いの視界を補うように動く。
相変わらず恐ろしいほど判断が速ェ
これが100年間、鬼殺隊で戦ってきた雨柱の力…
実「オマエとの任務はこれだから嫌なんだ、」
『へっ?』
嫌でも力の差を思い知らされる。
コイツが鬼の首を斬れたなら間違いなく柱として鬼殺隊を支えていただろう…
鬼「まさか…私の血鬼術を初見で見破るとは…」
そういって鬼が姿を現す。
実「テメェが本体だな!!」
先程とは明らかに醸し出している空気が違う。
本気ってことか
・
実「風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹」
技を繰りだし、本体の首を掻っ切る。
鬼の消滅を確認し、刀を鞘に戻せば、アイツが声をかけてきた。
『お疲れさまでした。』
Aも近くに置いてあった番傘を取り、刀を戻している。
『相手が幻惑でお互いを切り合わせる…なんて戦法使わなくてよかったですね。私は攻撃技がないので実弥くん相手だと朝まで防戦一方、最悪、体力が尽きて、そのままお陀仏でした。』
笑いながら言うアイツに軽く寒気を覚える。
思い出すのは俺が初めてコイツの過去を聞いた日。
昔話といって話すその内容に俺はコイツが鬼とつながっているんじゃないかと勘繰り、勝負を申し出た。
結果は引き分けだったが俺個人は完璧に負けたと思っている。
俺がどんなに精度の高い技を繰り出そうがコイツは笑って受け流す、避ける、捌く…挙句の果てには俺の剣戟をずっと褒めていた。
最終的に時間切れで引き分け扱いになったがきっとコイツには永遠に敵わない…そう思った。
それと同時にコイツと剣を交えて、絶対にコイツは鬼とつながってなどいない、ということも理解した。
何故だ、と聞かれれば分からないがそう確信したのだ。
ふと俺はずっと疑問に思っていたことをコイツに尋ねてみようと思った。
・
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白(プロフ) - 夜小雨さん» ありがとうございます!私も無一郎推しなのでこれから無一郎とどんどん絡ませていきたいと思ってます! (2019年9月11日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とても面白く読ませていただいています!私は時透無一郎君推しなので、いつも楽しみに更新を待っています!これからも頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 夏目さん» ご愛読ありがとうございます。学校が始まって更新頻度がどうしても落ちてしまうのですが、空いた時間を見つけて更新していきたいと思っています!私もアニメを見ながら煉獄さんの声が若々しい…と驚きましたw (2019年9月7日 22時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています。とっても良い作品だと思うので、更新よろしくお願いします。あと、私も煉獄さんの声はもう少し野太いイメージでした!頑張ってください! (2019年9月7日 0時) (レス) id: 06c8633641 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - なう。さん» コメントありがとうございます。師弟愛からの恋愛ですか…検討させていただきます。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白 | 作成日時:2019年8月12日 22時