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煉獄3 ページ43

in煉獄


先生が出ていった扉を見る。




『そのことは他言しないでいただけますか。』


俺の問いかけに先生、否、Aはそう返した。

俺は覚悟はしていたがその言葉に悲しくなった。

その言葉は俺の問いかけを肯定していたから…嘘でも否定してほしかった。

そしてそういったAの眼は怯えた子供のような…そして殺気を含んだ目だった。

俺は勿論、他言する気など毛頭なかったので頷くがAは警戒を解かなかった。


『ごめんなさい。
貴方がそのことを言いふらすなんてこと絶対にしないと分かっているの。
でも…怖くて…ごめんね。』


そういうAはいつもの鬼殺隊の隊員達が見ている大きな母、姉のような存在とは大きくかけ離れていた。

誰も信用していない、独りぼっちの全てに置いて行かれたあの夢に出てきた少女そのものだった。


『杏寿郎くん、柱引退の件は私からお館様に伝えておきます。
其の怪我では前線の復帰も厳しいでしょう。お館様や御父上と相談してこれからの事を決めなさい。取り敢えず、元気な姿を見れてよかったです。』


それだけ言うとAは去っていった。






ドタドタドタドタ!!!

急に大きな足音が聞こえてきた。

バンッ!!!


甘「煉獄さん!!」


涙を流しながら俺の胸に飛び込んでくる甘露寺。


甘「煉獄さぁぁぁぁん!!!」


大泣きしながら甘露寺は俺の胸に顔を埋める。

よもや!よもや!病服が汚れてしまうな。胡蝶に怒られる!


無「煉獄さん…」


甘露寺をなだめていると時透少年がひょこりと顔を出す。


煉「よもや!よもや!時透少年!!俺の事を覚えていてくれたか!!」


時「はい。」


時透少年はゆっくりとこちらに近づいてくる。

俺は時透少年の頭を撫でる。

俺はAの最後に言い残した言葉を思い出す。


『もし私が鬼側についた…または鬼化したときは………』


あぁ、先生。貴方はこんな幼い少年に全てをゆだねようというのか…





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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 夜小雨さん» ありがとうございます!私も無一郎推しなのでこれから無一郎とどんどん絡ませていきたいと思ってます! (2019年9月11日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夜小雨(プロフ) - 初コメ失礼します!この作品とても面白く読ませていただいています!私は時透無一郎君推しなので、いつも楽しみに更新を待っています!これからも頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 7c173ad1c5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夏目さん» ご愛読ありがとうございます。学校が始まって更新頻度がどうしても落ちてしまうのですが、空いた時間を見つけて更新していきたいと思っています!私もアニメを見ながら煉獄さんの声が若々しい…と驚きましたw (2019年9月7日 22時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています。とっても良い作品だと思うので、更新よろしくお願いします。あと、私も煉獄さんの声はもう少し野太いイメージでした!頑張ってください! (2019年9月7日 0時) (レス) id: 06c8633641 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - なう。さん» コメントありがとうございます。師弟愛からの恋愛ですか…検討させていただきます。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月12日 22時

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