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第2話*知識と日陰の少女 ページ2

席を立って部屋に戻ったレミリアの様子が少し気になった。
変だ。

『ご馳走様』
俺は食事を済ませると、少し速足でレミリアの部屋へ向かった。

レミリアの部屋のドアを3回ノックする。
「誰」
『俺、A。』
「だめ」
『何で!?』
今のノリは確実に入らせてもらえる雰囲気だったのに何で…!!

『嘘だろ…』
結構ショック受けた。
今までお兄様お兄様って言って可愛かった妹が急に部屋に入るなって…

まさか…
『レミリアお前反抗期か!?』
「何言ってるの」
反抗期じゃなかったら何なんだ!!

レミリアは結構拗ねたり怒ったりすると中々機嫌を直してくれないというめんどくさいタイプだ。
いつもはフランと喧嘩して怒ったりした時は咲夜に機嫌を取ってもらうんだが…

今回のは訳が違う。
原因が分からない。思い出せ、食事をとる前何があった。

……分からない!!!
これが反抗期の娘をもった父親の気持ちか!!?そんな事はどうでもいい!!
何だ何だ何だ…何があった…

「レミィの部屋の前で貴方は何をしているの」
俺が膝を廊下につけて悩んでいると後ろから声がした。
振り向くと、そこに立っていたのは
紫色の長い髪が特徴のパチュリー・ノーレッジだった。

彼女はこの紅魔館の地下にある大図書館の主で、魔法使いでもある。
なんでも、生まれた時から魔法使いなんだとか。

二つ名があって、知識と日陰の少女や、動かない大図書館、得体の知れない魔法の元、花雲の魔女とかいう二つ名をつけられているらしい。

『…本を読みながら歩くのは良くないぞー…』
「お黙り」
『ウィッス』
パチュリーは俺をキッと睨むと、長い溜息をついた。

その溜息で驚き、俺は肩びくっと振るわせる。
「レミィの事だわ。怒って部屋に引き籠ったんでしょ。」
『そんな感じ』

パチュリーはうーん、と悩みだした。
「昼にレミィと紅茶でも飲もうかと誘いに来た所なんだけど、これでは誘えないわ」
『そうか…じゃあ機嫌取り、協力してよ』
俺はパチュリーに向かって握手するような感じで手を差し出した。

「……そうね、大変かもしれないけど協力するわ」
パチュリーはすこし微笑むと、俺の差し出した手を握って握手した。

その時、

何故か少しだけ。


少しだけ、顔が熱くなった気がした。

第3話*冗談だって→←第1話*目覚めの馬乗り



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設定タグ:吸血鬼 , 男主 , 東方project   
作品ジャンル:恋愛
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himari(プロフ) - 黒リア@元だるにゃんさん» リメイクあるの?あ、あと、ためぐちにしましょうよ。 (2015年1月15日 18時) (レス) id: 2fef658d57 (このIDを非表示/違反報告)
黒リア@元だるにゃん(プロフ) - himariさん» そうなんですか! 私はそれのリメイク?だったかなー? 東方求聞史記もってます! (2015年1月14日 23時) (レス) id: e7bf96a70d (このIDを非表示/違反報告)
himari(プロフ) - 黒リア@元だるにゃんさん» あと、公式ファンブック系は、ふつーにこーちゃんほぉーにうってました。「とうほうぶんかちょう」ってやつも、1800えんくらいでうってました。かいましたぁー。 (2015年1月14日 12時) (レス) id: 2fef658d57 (このIDを非表示/違反報告)
黒リア@元だるにゃん(プロフ) - himariさん» すごいじゃないですか!!!いいなー (2015年1月12日 17時) (レス) id: 94940b78c8 (このIDを非表示/違反報告)
himari(プロフ) - 黒リア@元だるにゃんさん» 大ニュース(?)でぇーす♪こうまきょうとちれいでんと、げんそうしょうじょたいせんあかを、おかぁさんが、さぽっろいったときに、かってくれました。 (2014年10月13日 20時) (レス) id: 2fef658d57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だるにゃん@reira | 作成日時:2014年8月25日 22時

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