アネモネ【爆豪勝己】 (ページ46)

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番外編２ページ46

「Aも爆豪も親になったんだね～…」

そう耳郎ちゃんに言われ、確かに。と、みんな頷く。

「Aなんてあんなガキっぽいくせにな」

「さっきだって上鳴にちゅーする？とか言ってたし」

「いや、あれ爆豪の気ひきたいだけだよ？」

「そうなのか？」

いや、全部聞こえてんだけど…
そう思いながら、私はお茶子ちゃんと話す。

「みんな遠慮ないね…はは」

「Aちゃんのことが好きやからや～」

なんて言ってくれるお茶子ちゃんは天使だと思う。
そのあとも、みんながワイワイしてるなかお茶子ちゃんが、学校ではこんなことしてるだとか話してくれた。

みんなヒーローっぽいことしてんなあ。
いいな、本当に。

「成人式楽しみだねえ」

私がそう言うと、パッてみんなが振り向いて

「そんときには爆豪と結婚してんだろ！？」

なんて言うから、照れるじゃん？
だから無言を貫いてたら

「はっ、そんときにはテメェらも付き合ってんだろ」

なんて、結婚してんだろ？とか言った上鳴と耳郎ちゃんを指差して言うもんだから、みんなアワアワと慌てていた。

いや、本当にやめなさい。

…くっついてほしいのはやまやまだけど。

みんなが帰ったあと、病室はかなり静かに感じた。
4人だと静かだね、なんてかっちゃんに言ったら

「これが当たり前になんだろ」

……これって、プロポーズ！？と受け取っていいよね。
いつかのプロポーズと受け取った私は、かっちゃんが帰るまでルンルンで過ごした。

特に甘くないけど、甘いような。

そんな言葉をいつも投げかけてくれる、かっちゃんが私は大好きだよ。