アネモネ【爆豪勝己】 (ページ39)

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春休みページ39

「やった～！春休みだ～！！」

「君ってすごくはしゃぐタイプなんだね」

終業式が終わって、はしゃぐ私。
冷ややかな目でそれを見る心操くん。

まぁ、普段はそんなにはしゃがないんだけど、はしゃぐ理由はただひとつ。

「いやぁ～…ね？春休みってことはさ、この子たちが生まれる日があるんだよね」

そう言うと、頭の上にビックリマークが付いたように、周りの視線が私に集まる。

「え、予定日いつなの！？私会いに生きたい！！」

「俺も…行っていいかな？」

とか、みんながみんなこの子たちに会いたい会いたいって言ってくれた。
でも、私は未成年＋双子ということもあり、帝王切開での出産となった。

本当は自然なのが良かったんだけど、やっぱり未成年だからなんだこうだで帝王切開での出産となり、双子だとやっぱり…と帝王切開での出産は決定事項となった。

それをみんなに伝えると、じゃあ僕たちが麻酔かかってる間先に見るね。とか言ってたけど、部分麻酔にしてもらうから！！！

「生まれたら即座に連絡するね！待ってて、みんな」

そう言うと、はーい！とおとなしくなり、みんな思い思いの方向に帰って行った。
え？帰るの早くない？と思ったけど、まあそんなもんか。

あ、今日はかっちゃんに呼ばれてるんだった…
早く行かなきゃ。

「おっせぇ。待ちくたびれたわ」

「え、教室まで来るとか何事？」

「はっ、テメェがおせぇからだろーが。はよかえんぞ」

そう私の手をひき、かっちゃんはゆっくりと私のペースに合わせて歩いた。
すると、後ろからヒューっと言う声がちらほら聞こえたのでかっちゃんが「殺すぞ！！」とか言ってたけど、無視。

うわ、やっぱり私のペースに合わすとか優しいね？ってキュンキュンしちゃってたもん。