アネモネ【爆豪勝己】 (ページ36)

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みんなにページ36

「ファントム～。本当今まで…ひっく…余計な体力使わせてごめんなさい～」

「あはは、そんなひっくひっく泣きながら言わないで。これもヒーローの仕事だもん」

そう爽やかな笑顔でファントムは言う。
これ絶対モテてるやつだ。学生の頃にもファントムモテてたよね、イケメンだもん。

今はファントムに個性をといてもらったところだ。
まだ9ヶ月だけど、双子の場合早産が多いんだってさ。だから、早めにといてもらった。
すると、ファントムに何ヶ月ものお礼の気持ちを言っていると涙が出てきた…お恥ずかしい。

「ほら。あんたもうホームルーム始まるわよ」

「とか言ってミッドナイト先生、ファントム食べる気じゃ…」

「ないわ！こいつ私の同級生なの！ほんと馬鹿にしてくれちゃって…」

そうミッドナイト先生と言い合いしていると、相澤先生が入ってきて、おら。早よ行けと促してきたのでどうしようもなく行く。

というか、ファントムとミッドナイト先生が同級生…すご！！

「ねえ、ホームルーム始まってんじゃん。誰もいない」

廊下人ひとりいないのを見て、相澤先生相変わらずだなぁ。とか思ってしまった…
ごめんなさい。

普通科の1-Cの教室の前まで来たものの…どう入ればいいんだろう。
このお腹で。このお腹で！

先生が呼んでくれたらいいんだけどさ。本当お願い…！と先生に念を送ると、その念が伝わったのかまさかの先生が、入れ。と呼んでくれた。

「えー…。じゃあ、みんな黙っててごめんなさい！」

そう言うと、ザワッとみんながざわつく。
そりゃあざわつくよね、だってこのお腹だもん…

というか、先生さっきから距離近いよ。と思って、後ろを振り向く。すると

「何やってんだよ、さっさと言えや」

…は？