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((善法寺side))
Aさんが眠るまで色々な話をした。
主に僕の不幸だった話。
薬草採取に行って採ったものを全部川に流したことや、僕が学園にいるとずっと雨が降ってた時の話をした。
Aさんはクスクスと笑った。
たまに痛そうな顔をした時、僕は背中をさする。
そうするとAさんは辛そうに『ありがとうございます』と微笑んだ。
たまにこの子が年下だということを忘れてしまう。
辛い時は辛いって言って欲しい。
正直、先程泣いていたAさんは、弱ったところを自分にみせてくれて本当に嬉しかった。
先程より顔色が良くなり、スヤスヤと眠るAさん。Aさんが掴んだ僕の腕は、爪がくい込んだのか、少し血が滲んでいる。余程辛かったのだろう。
｢…早く良くなってね。そしたら、また元気なAさんを見せてね｣
Aさんの頭を撫でる。
それにしても
(…伊作先輩…か…)
この前よりは距離が近づいたかな。
でも、明日はもう言ってもらえないかもしれない。
(あぁ…もう一回、いや、何回も言ってくれないかな)
｢ふふ…起きたら頼んでみよう…ん？｣
よく見ると、またAさんが僕の忍び装束を掴んでいた。
それをみて、また少し笑ってしまった。
心配しなくても、僕はこの子に頼られていたんだ。
｢これからも、どんどん頼ってね、Aさん｣
不意に見たAさんの顔は、どこか笑っているようにも見えた。
((善法寺side、おわり))
目が覚めると、隣にいた善法寺さんがいない。
体を起こしてみる。昨日より痛みはは良くなった。
(もうあの薬を飲むのは二度とごめんだが…)
善法寺さんが言ったように、とてもよく効く薬だったようだ。
(でも、何となく体がだるくて熱い…)
きっと、熱も出てしまったのだろう。
汗をかいた。お風呂に入りたいが新野先生は絶対に許可しないだろう。それに、
(このまま入ったらまた倒れてしまいそうだ)
誰かが来るまで、大人しく寝ていよう。
そう思った時障子がトントン、と音を鳴る。
？『くノ一教室のユキ、トモミ、おしげです。Aさん、はいってもよろしいですか？』
…？くノ一教室の人に知り合いはいないが、なにか用事があるのだろう。
｢はい、大丈夫です｣
そう言うと、障子があき、オレンジ色の髪の子、深紫のような色の髪の子、そして、少し身長が小さい女の子が現れた。
？『私、ユキと申します。新野先生に頼まれて、Aさんの汗を拭きにいました。』
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しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございますー！今回はただの番号振り間違いでしたので間に物語が入ることはなかったです(´∀｀;)ﾎｯ！気づいて下さりありがとうございました！さくらさんも体調にお気を付けて！もうすぐ終わるその2も、これから始まるその3も是非見て下さいー！ (2021年7月20日 9時) (
レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - 雛鳥さん» コメントありがとうございます！面白いって言ってもらえて嬉しくて涙が…！雛鳥さんも体調にお気を付けて！お気遣いありがとうございます！ (2021年7月20日 9時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 暑いですね〜…毎日、楽しみに読んでいます!もうすぐ、その３ですね!頑張って下さい!!あの、《４２》がありません。体調には気を付けてね!(´Д⊂ヽ (2021年7月20日 7時) (レス) id: 4385f0a431 (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - 1番最初から読んでハマりました！とっても面白いです！これからもキャラといっぱい絡みつつ作者さんも最近暑くなってきたので体調に気をつけてください！ (2021年7月20日 7時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - チロルさん» コメントありがとうございます！すんごく嬉しいですー！ありがとうございます！これからも見てってください！(b･ω･)b (2021年7月19日 23時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらすは釜揚げしか勝たん | 作成日時：2021年7月12日 22時
