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善法寺さんが飲ませてくれた薬のおかげで、先程の痛みは収まった。
伊作『…よかった。痛みは収まったようだね…』
善法寺さんがゆっくりと私の体を寝かせてくれる。
｢ごめんなさい…うで…｣
気にしないで、と善法寺さんは言う。
善法寺さんは『新野先生、おそいね』と言って話を逸らす。
伊作『僕、少し新野先生の様子を見に行くよ』
そう言って善法寺さんは立ち上がる。
(やだ…怖い。)
そう思った時、反射的に自分の手が善法寺さんの忍び装束を掴んでいた。
善法寺さんは転んでしまった。
伊作『いっ…てて…。』
｢あっ…ごめんなさい…｣
私は善法寺さんを掴んでた自分の手を離す。
善法寺さんはこちらを見て
伊作『どうしたの…？言って？』
そういった善法寺さんは優しく笑った。
その顔を見た瞬間、先程の痛み、苦しみ、恐怖を思い出し、目から大粒の水が流れる。
｢こっ、こわ…いっです！また…痛くなるの…いやですっ…！いか…ないで…くだざいっ！泣｣
私は再び善法寺さんの忍び装束をぎゅっと握っていた。ずっと言えなかった本音。年下の子しかいなかった。私がしっかりしなきゃ、そう思っていた。でも、本当は…
｢ずっ…と痛くてっ…！こんっ…な怪我…！初めて…っ！怖…くてっ…！辛く…てっ…！｣
そう言うと、善法寺さんは私を抱きしめて、『頑張ったね』『もう大丈夫だよ』と背中をさすってくれた。
｢おみぐるじいどごろを…おびぜじまじた。泣｣
ずびずびと鼻をすする私。
善法寺さんは『あはは』と笑いながら私の顔の水という水を拭いてくれる。
(恥ずかしいかぎりだ…)
｢善法寺さん、新野先生を呼びに行きますか？｣
掛け布団を顔半分まで掛けて、あまり見せないようにしている。あんまり行って欲しくないけど、もう恥ずかしいところを見せられない。
すこし善法寺さんはニッとして
伊作『どうしようかなぁ。ちゃんと言ってくれなきゃ分からないな』
ニヨニヨした顔でこちらを見る善法寺さん。確信犯の顔だ。
｢…。いってらっしゃいませ…｣
そういうと、苦笑いした善法寺さんは、私の隣に寝そべる
｢善法寺さん…風邪ひいちゃいます｣
伊作『いいよ、保健委員会だから。自分でどうにかするさ』
｢…ありがとうございます｣
伊作『…たまにはさ…今日みたいに僕に頼ってね。頼りないかもしれないけど、これでも僕の方が先輩なんだからね』
｢はい…分かりました。……伊作先輩｣
伊作『…！うん…っ！』
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しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございますー！今回はただの番号振り間違いでしたので間に物語が入ることはなかったです(´∀｀;)ﾎｯ！気づいて下さりありがとうございました！さくらさんも体調にお気を付けて！もうすぐ終わるその2も、これから始まるその3も是非見て下さいー！ (2021年7月20日 9時) (
レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - 雛鳥さん» コメントありがとうございます！面白いって言ってもらえて嬉しくて涙が…！雛鳥さんも体調にお気を付けて！お気遣いありがとうございます！ (2021年7月20日 9時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 暑いですね〜…毎日、楽しみに読んでいます!もうすぐ、その３ですね!頑張って下さい!!あの、《４２》がありません。体調には気を付けてね!(´Д⊂ヽ (2021年7月20日 7時) (レス) id: 4385f0a431 (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - 1番最初から読んでハマりました！とっても面白いです！これからもキャラといっぱい絡みつつ作者さんも最近暑くなってきたので体調に気をつけてください！ (2021年7月20日 7時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
しらすは釜揚げしか勝たん(プロフ) - チロルさん» コメントありがとうございます！すんごく嬉しいですー！ありがとうございます！これからも見てってください！(b･ω･)b (2021年7月19日 23時) (レス) id: 1903d8bb4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらすは釜揚げしか勝たん | 作成日時：2021年7月12日 22時
