青城のマネはぶりっ子マネを潰したい２【ハイキュー】【青葉城西】

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孤爪side






「あーあ。取られちゃったな」

「…なんの話？」

「はぐらかしちゃって。本当はAと回りたかったくせに」

「…そんなこと」

「ま、慰めてはやるよ。
ほら、行くぞー」




ほんとは回りたかった。
でも彼氏いるし、絶対無理に決まってる。
攻略不可なゲームだよ。簡単に言うと無理ゲー。


俺の方がAを知ってるのに、
なんて恋愛漫画とかゲームとかのお決まり台詞を心の中で呟いた。
だって、勝ち目なんてないじゃないか。
あんな嬉しそうに笑ってるなんて、俺にはそんなこと出来ない。




「絶対に幸せにしてよ。泣かせたら許さない」




Aがカッターで切られたときに五色に言った。
少し驚いたような表情をしていたが、すぐ勿論です！と返してくれた。




「…研磨？」

「あ！俺お稲荷さん食べたい！」

「却下」

「なんでですか！？というか俺の意見全部ダメ！？」

「ああ」

「俺、渋谷行きたいです！！」

「渋谷かあ。行こうか」

「わーい！！」




…俺はひとりじゃない。
あの時、Aが手を差し伸べてくれたお陰で俺にはこの景色が見えている。




「クロ、俺さ。
Aが見せてくれたこの景色を大事にしたい」

「…珍しいな。そんなこと言うなんて」

「…俺なりの決意だよ」

「いいんじゃねーの？Aは''今''の俺たちを作ってくれたからな」




クロはそう言うと、みんなの輪に入っていった。
Aは五色と楽しそうに笑ってる。
なんだか泣きそうだ。









ありがとう初恋の人。









そして、好きでした。







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だめだ…恋愛…苦手…。

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