救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

真の事実 ページ36

『まずは名前と生い立ちから話そうかな。私の名前は倉科A年齢は19歳。研究所で働いている。まぁ、今は訳あって此処で研究に明け暮れている訳だけど』
「え！嬢ちゃん19歳だったのか！？」
「ぶはっ！」
『……。』

まだ勘違いしてる奴が居たのか…
確かに自分が童顔な自覚はあるがそんなに幼く見えるのか…？
顔を顰めながら、驚く伊達刑事とその発言に吹き出す松田刑事に睨みを効かせる。

『……2歳になる頃には小中高全ての授業内容を理解していた。そして3歳になる頃には科学の世界においてずば抜けた才能を発揮していた。』
「2歳で…マジか」
「凄すぎて真実味がないな」
『真実味が無くてもそれが真実だよ。因みにフィリスは私が生み出したと前に話たが、私がフィリスを創ったのは7歳の頃だよ』
「な、7歳！？」

その言葉に全員が目を見開く。

「Aさん…もう既に理解が追いつかなくなってんだけど」
『それは大変だ、甘いもの食べて落ち着くといい』
「それは遠慮する」
『…チッ』

コナン少年が項垂れながら私を見つめる。
みんなも困惑しているようだ、

『まぁ、理解できなくてもいいよ。納得してくれれば』

私の話を納得し、信じて貰えればとりあえずはそれで良い。

『他にも、私は4歳から今までの間にも様々な発明品や薬を作り出してきたよ』

そう言って私は足元に置いておいた箱を膝に置きその中から発明品を出して机の上に置いていく。

『まぁ、何個かは見せた事あると思うけど、コナン少年にあげた防犯ブザーDXやとりもち式捕縛銃、透明マントにそのお菓子に仕込んだ性転換剤』
「お菓子に薬仕込んだ事認めたな」
「ナチュラルに自白したな」
『んん、後は年齢操作薬と…』
「あ！それ」

年齢操作薬に反応したコナン少年が少し身を乗り出す。
降谷さんは薬の入ったケースを手に取り興味深げに眺めている。

「？赤と青の2種類あるみたいだが、どんな薬なんだ？」
『赤は10歳年をとる、青は10歳若返る事が出来る優れものだよ。まぁ、効果は2日しか持たない上に元の身体に戻った後凄まじい筋肉痛が全身を襲うからまだ改良の余地があるんだけど』
「使うのが躊躇われる薬だな」

それだけ年齢を変える薬を作るのは難しいという事だな。

興味津々に薬を観察しているコナン少年を見つめ目を細める。

難しいからこそAPTX4869のもたらす効果には興味が尽きない。

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