救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

現実という世界 ページ30

大誤算だ。
流石の私でもあの事態は予測出来なかった…

まさかあの時間、あの場所にジンとウォッカがいるなんて分かるはずもないだろ。

だが、あり得ないとも限らない。

所詮漫画、されど現実。

もともと漫画だけで得られる知識には限りがある。
それはこの世界に来た時点で分かっていたことではあった。
漫画に描かれていない世界が此処に存在する。当然だ。

今現在、私がいるこの世界は、私にとって漫画という言葉だけで片付けられる問題では無い。

現実

そう此処は紛れも無い現実の世界なのだ。

『…とはいえ、まさかあんな形で黒の組織に接触する事になるとは……まぁ…いずれ彼等とは対峙する事にはなるのだから今気にするだけ無駄か』

この際、過ぎたことを言っても仕様が無い。

コナン少年と協力し黒の組織を壊滅させる事は決定事項。

顔を見られた訳でも無い。
現段階で、彼等が私に辿り着くのは、ほぼ不可能だろう。

それよりも今は先の事を考えるべきだ、降谷さん達(＋コナン少年)に全てを話した後は、いよいよ黒の組織壊滅への準備を始めなければいけない。




……というか、


救済が終わり全てを話し私は…

とかしんみりと言ってはいたが、黒の組織壊滅がまだ残っていた。
しんみりしている場合じゃなかった。(マジで)

『あぁぁー………長いぃ』

1番厄介なのが残ってるぅぅ…
思わず床に倒れ込みゴロゴロと床を転がる。


コナン少年どんだけ私をこき使う気だ。

『…というかそれ以前に私が異世界から来たことを信じさせないといけないんだったな…』

漫画について以外は全てを話す。

タイムマシンの事も、異世界転送装置の事も、

救済の事についても全て。

『私の説明力が試される時が来た…凄いファンタジーな話になりそうだけど、』

いや、きっと大丈夫！(鼓舞)

前の世界でも大衆が見つめる中で発明品についての発表演説を行った事は幾度もあったし。

なんせ私だし。

全てを理解してもらっていた方が此方としても動きやすい。

私の話を理解してもらう為の証拠なら幾らでも用意できる。

論より証拠って言うしな。

『とりあえず、後日ポアロに行って日にちを決めておくか』

スマホで連絡を取ってもいいが、
私が松田刑事達にポアロを教えてから休憩時間には割と通っているらしい。


そこ狙えば彼等に会えるだろう。





仲良いなアラサー。

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