救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

森林公園入り口 ページ3

車を駐車場に停め、あーみんを腕に抱き目的地の森林公園に向かうと既にみんな揃っていた。
まだ10分前なのに早いな。

「あー！Aさん、来たよ！」
「おはようございます！」
「あれ？なんか猫がいるぞ！」
『みんなおはよう』

子供達に挨拶を返す。

「おはようAさん、その猫どうしたの？」
『私の家族、あーみんだよ』

「黒猫ですか綺麗な猫ですね。」
『ありがとうございます。…初めまして、ですね。』
「はい、沖矢昴と言います今日はよろしくお願いしますね。」
『倉科Aです。此方こそよろしくお願いします。』

沖矢さんと自己紹介をし握手を交わす。
すると、沖矢さんから隠れるように博士の後ろにいた哀ちゃんがあーみんを興味深そうに見つめる。

「全然暴れないなんてその猫随分大人しいわね」
『強い絆で結ばれているからね。私にくっついて離れようとしないんだy』
「きゃっ」

あーみんが突然私の腕を抜け、哀ちゃんに飛びつき哀ちゃんに擦り寄る。
私は行き場を失った手を無言で見つめる。

『……。』
「Aさん、ドンマイ」

私の隣に来たコナン少年が可哀想なものを見る目で私を見てくる。

見んなよ…(屈辱)

「ふふっ可愛いわね。」
「哀君、気に入られたみたいじゃな、良かったのー」

『くそっ、あーみんはキュート系よりもクールビューティな子がタイプなのか…っ！』
「誰がキュート系？」
『私。』
「はははっ」
『笑うとこじゃないよ。』

「なぁー、早く行こうぜ！」
「スワンボートに歩美乗りたーい！」
「沖矢さん達も早く行きましょー！」

待ちきれなくなったのか元太君、光彦君、歩美ちゃんは沖矢さんの手を引っ張り公園の入り口に歩いていく。

その後を追うように私達も後ろを歩く。
あーみんは哀ちゃんの腕の中だ。
………。(悲)

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