救済措置を継続せよ【名探偵コナン】

ショッピングにて ページ19

「おらぁ！テメェら全員動くんじゃねぇぞ！！」
「少しでも変な真似して見やがれ容赦しねぇからな！！」

野太い男達の怒号と怯える人々の悲鳴。

突き付けられる銃に丸腰状態当然の一般人が逆らえる筈もなく、巨大なショッピングモールの中央広場に次々と各店舗の店員や客が集められ両手を後ろに拘束されていく。

そしてそれは私達も例外ではない。

「相手は…30人といったところかな？」
「これだけの大きさのモールを占拠してるんだ。それなりの人数を集めている筈だよ。」
『…。』
「奴らの目的はなんだと思う？安室さん」
「まだ分からないな…金か、仲間の釈放か…どちらにせよそれなりの要求をしてくる筈だよコナン君」
『…。』
「？Aさん、さっきから黙り込んだままだけど、どうかしたの？」
『いや、怖いなぁと思って。』
「Aさんでも怖いものがあるんですね。きっとなんとかなりますよ」
『君達の事をいってる。』
「「？」」

…はい、皆様何がなんだか訳が分からない状態ですよね。
安心してください。私が説明致します。

えー現在、私とコナン少年と安室さんは某ショッピングモールでテロに巻き込まれております。

ショッピングの途中、突然武装集団がやってきたかと思えば天井に向かって銃乱射。その後、男達によってあっという間にモール内全員が広場中央にて拘束されております。

ですが此処までは私、容易に想像出来ておりました。

これは私が天才だからではなく、多分皆様も簡単に予測可能の事態でございます。

気分転換にレッツ、ショッピング！
↓
モール内でコナン少年、安室さんに遭遇。
↓
現在。

ね。

あの2人に会った時点で何も起こらない訳がない。
そういう訳でございます。
ご理解頂けたでしょうか？

うん、それは良かった。
良くないけど。

恐らく人質を集めてから数十分、通報を受けた警察が続々と店の外に集まってきているだろう。

私達のいる場所はモール中央の端の壁側。
安室さんとコナン少年はこの事態をどうするか慎重に犯人達の様子を伺っている。

だが私は現在テロよりも気掛かりなことがあった。

『(フィリス…待ってるだろうなぁ)』

そう買い物が終わった後、公園でフィリスと遊ぼうと買い物が終わるまで車の中にフィリスを待機させているのだ。


テロよりもフィリス。


当然だ。


さて、どうするか。

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